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分類不能1 ─────────────────────────────────────────────────────────── 初めての彼女 鈴仙 嫁 アリスかメディ 姉 けーね 妹 えーりん 長女 ちるの 次女 フラン ソウルメイト 嫁じゃなかったほう アリスとメディ両方愛してる、えらべねぇ○TZ 1スレ目 414 ─────────────────────────────────────────────────────────── 逆に一蹴される場面を考えてみたり。これはこれで面白いかも。 (永琳)「ごめんなさいね。姫の世話と兎の餌やりで忙しいから」 (アリス)「あなた人間でしょ。私が欲しいのは人形なの」 (咲夜)「お嬢様以外の方に仕える気はございませんので」 (リグル)「(百足、蜘蛛、蛆、蛭を見せて)君、この子たちのこと嫌いでしょ。じゃあ駄目」 (文)「取材に印刷に配布。忙しくってとてもそんな暇ありませんよ」 (霊夢)「面倒っぽいから、イヤ」 (パチュリー)「貴方と一緒に生きることが、得られる筈の知識をどれほど失わせるか解る?」 (輝夜、妹紅)「私が過ごす時に、どうやってもついてこれない貴方が何を言うのかしら」 (ルーミア)「そーなのかー」 蹴られたというより無視された? 1スレ目 426-428 ─────────────────────────────────────────────────────────── (よーむ)「…斬れば分かりますから」 (ゆゆこ)「ちょうど良かったわ。今 食料不足なのよ」 (ゆかり)「秋の味覚 見ぃつけた♪」 …蹴られてる?( ー`) 1スレ目 433 ─────────────────────────────────────────────────────────── 427 (パチュリーに向かって)「ならこの俺が、絶対に読書じゃ得られない知識をお前に手取り足取り教えてやるぜ!」 (パチュリー)「ああそう。御免こうむりたいわね(エレメンタルハーベスター)」 (もことてるよに向かって)「だったらテメェの腹裂いて生き肝引きずり出して今すぐ食らってやらぁ!ケヒー!」 (もことてるよ)「消えろ下郎が(滅罪寺院傷&ブディストダイアモンド)」 結論・強引な手段は何も生まない。押してだめなら引いてみようってけーねが言ってた。 1スレ目 437 ─────────────────────────────────────────────────────────── 俺「実は俺の実家…静岡なんだぜ?」 霊夢「嫁に行くわ」 俺「副業で骨董品やマジックアイテムのコレクションしててねぇ」 魔理沙「嫁に行くぜ」 俺「A.マルク作の人形持ってるんだけど」 アリス「お嫁に行かせてもらうわ」 俺「俺連邦議会図書館の司書やってるよ」 パチェ「お嫁に行く…」 俺「君と同じ時を共有したい。WWWRRRRRRYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!」 咲夜「嫁がせてもらいますわ」 俺「ボンベイ型です」 レミリア「あなたは今から私の婿よ」 俺「ヴァジュラ!」 フラン「毎日でも破壊してあげる」 俺「正宗、村正、陸奥守、虎徹、菊一文字、和泉守、備前長船…ああ、天叢雲剣も持ってたな」 妖夢「不束者ですが宜しくお願いします」 俺「嫁に来れば毎日俺を味あわせてやるぜ」 ゆゆ「お嫁になるー」 俺「恋ってのぁ…女をいつまでも若く見せるってね」 紫「お嫁さんになっちゃおうかしら」 俺「橙が俺にパパになって欲しいってさ」 藍「う…じゃあ私がママ?」 俺「嫁に来れば魚をやろう」 橙「いくいくー」 俺「ゲルギエフやトスカニーニに師事して指揮を身につけたぜ」 メルラン「私」 ルナサ「達も」 リリカ「指揮して!」 俺「母方の実家がドイツの変態肉屋でさぁ」 ルーミア「じんにくー」 俺「俺寒いのニガテなんだよね 一生暖かいままがいいな」 チルノ「いいこと聞いた!あたいがずっと冷やしっぱなしにしてやるわ!」 俺「なぁみn…」 中国「うれしい!ずっと貴方に付いていきます!」 俺「ほれ甘い水だ」 リグル「ふぇ~」 俺「幻想郷のババロッティって俺俺」 みすち「師匠と呼ばせてください」 俺「歴史マニアのけーねさんに問題 答えられなかったら俺と結婚ね」 慧音「ふふ…いいだろう。私に答えられぬ問題などない」 俺「○○○年×月△日は何の日?」 慧音「む…それは今日ではないか 流石の私でも今日の事は…むぅ」 俺「正解は…俺とお前の結婚記念日だよ」 慧音「なっ……ば…馬鹿ぁ(///)」 俺「あ、バアちゃん?オレオレ たくまろだよ!弾幕で事故っちゃってさ」 てゐ「良かったらあたしと組まない?」 俺「俺ミドルネームがフランソワなんだよね 突然だけど結婚しない?」 うどんげ「…鈴仙・フランソワ・イナバ…うわぁ素敵!する!しますっ!」 俺「趣味は素数を数える事ですね 7816230桁までしっかり暗記してますよ」 えーりん「アナタはなかなか見所がありそうね 私の教えを受けてみない?」 俺「罠無しBOTとAretoolモジュール一式欲しくない?」 てるよ「欲しい お嫁さんになるからちょうだい」 俺「蓬莱の薬飲んだ これでずっと一緒だ」 もこ「…バカ」 俺「飲ま飲まイェイ!」 萃香「飲ま飲まイェイ!」 俺「俺ほりえもんです」 文「話題に事欠かない!結婚してでもスクープ狙わなくちゃ!」 俺「休憩しないと仕事はかどらないよなぁ」 小町「いい事言うね 気にいったよ」 俺「そう、お前は少し意地を張りすぎる。これから先俺に尽くす事、これがお前の積める善行だ」 えーき「そう、あなたは少し…言い方がまわりくどすぎる。もっと…こう……その…」 俺「愛してるよ、これからもずっと俺の傍に居てくれ」 えーき「あ、あ、ああああなたは私をずっと大切にする事!こ、これがあなたの積める善行よっ!」 1スレ目 447 備考:しかしメディいない ─────────────────────────────────────────────────────────── 448 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2005/09/19(月) 03 26 33 [ rcESzHM. ] 447 俺「なぁみn…」 中国「うれしい!ずっと貴方に付いていきます!」 ここ何が言いたかったかもう少し解説よろしく( A`) 俺の頭じゃわからん… 個人的にもうちょっと咲夜さんが萌える展開の方がよかったな 俺「豊胸手術得意なんだぜ」 ぐらいのこt(殺人ドール 449 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2005/09/19(月) 03 37 42 [ AM6f9FbQ ] 447 その口説き方だとレミ・フラン・ゆゆとのケッコン生活が凄いことにw 450 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2005/09/19(月) 04 48 39 [ c6WUpK7Y ] 448 中国は本名(紅美鈴:ほんみんりん)で呼ばれる事に飢えてる 「なぁみんりん」と言おうとした瞬間感極まって向こうからアタックしてきた というアリガチなシチュだったんだが ダメ? 今見ると好みによって口説き方が偏ってるな 咲夜さんやリグルや橙、スイカはそーとー適当だ 逆にけーねとえーきが気合入れすぎだ 451 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2005/09/19(月) 04 52 33 [ AM6f9FbQ ] 450 ____ 、ミ川川川彡 / "" -ミ 彡 //, -‐―、 三 ギ そ 三 ___ 巛/ \ 三. ャ れ 三 _-=三三三ミミ、.//! l、 三 グ は 三 ==三= ̄ 《|ll|ニヽ l∠三,,`\\ 三 で 三 / |||" 》 "└┴‐` `ヽ三 言 ひ 三 ! | / 三 っ ょ 三 |‐-、 、∠三"` | ヽ= U 三. て っ 三 |" 》 "└┴` | ゝ―- 三 る と 三 | / ヽ "" ,. 三 の し 三 | ヽ= 、 U lヽ、___,,,...-‐ " 三 か て 三 . | ゝ―- ′ | | _,,,...-‐ "三 !? 三 ヽ "" ,. | | ̄ ̄ ̄ 彡 ミ ヽ、___,,,...-‐ " ,,..- ~ 彡川川川ミ 厂| 厂‐ ~ 〇 | ̄\| / 452 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2005/09/19(月) 04 55 14 [ c6WUpK7Y ] ギャグじゃねー ずっとみんりんだと思ってた( A) ごめんねめーりん 453 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2005/09/19(月) 04 57 54 [ c6WUpK7Y ] ああ…多分「ほんみりん」で記憶がクロスしてたのか 最初は「めいりん」で覚えてたハズなのに いつのまに という事で訂正 俺「め…」 中国「うれしい!ずっと貴方に付いていきます!」 備考:流れが面白かったのでそのまま掲載 1スレ目 448-453 ─────────────────────────────────────────────────────────── (さらに一蹴妄想) (ルナサ)「HR/HMって苦手なの。あなたの感性とは共鳴できないわ」 (チルノ)「恋ってなにさ。池に泳いでいる奴?だったらそんなのいらない」 (藍)「毎日毎日紫様のお世話で疲れ切った日々。頼む、私にこれ以上負担をかけさせないでくれ」 (小町)「忙しいから後で(見え透いた大嘘)」 (てるよ)「他人とかかわるのってメンドクセ」 (中国)「ププッ、たかが人間のあなたが妖怪であるこの私と付き合いたいですって?身の程知らずって言葉を知ってます?」 1スレ目 460 備考:中国へ。 そ れ は お ま え だ ─────────────────────────────────────────────────────────── 一蹴妄想転じて向こうから告白してくる妄想。 (小町)「死神は昨日で廃業さ。お前さんに付いていきたくてね。おっと、憑いていくかな。ねえ、いいだろ?」 (メディスン)「人形に命を与える毒って知ってる?人に恋する毒よ。あなたが私にくれた毒」 (レミリア)「(そっぽを向きながら顔を赤くして)あなた、私の下僕になりなさい。いいわね?反論は認めないわよ」 (咲夜)「私を……連れて行ってください。どこか、私の知らない場所へ」 微妙にありきたりか。霊夢とかてゐとかちょっと思いつかないな。 1スレ目 468 ─────────────────────────────────────────────────────────── 霊夢「不思議ね、あなたといると面倒な事も楽しく感じるの。もっと…ずっと一緒にいてもいいかな?」 てゐ「二人でいるときが幸せだって、一生お互いに騙されてみない?」 フラン「あなただけは、壊したくないって思ったの」 うどん「あなたの事が…好きっ! …(カーっと顔を真っ赤にしてうつむく)…なんです」 難しいな。 だが、うどんはストレートだと思ったんだよ。 1スレ目 470 ─────────────────────────────────────────────────────────── ごめん、気づかなかったよレミリア。 俺に会う為に、霧を出してくれたんだね? 咲夜さんに殺されました。 すいません、気づきませんでした、幽々子様。 俺と花見をする為に、春を集めてくれたんですね。 喰われました。 だめだよ輝夜。 いくら俺と2人っきりになりたいからって、密室にしちゃね? 師匠に実験台にされました。 1スレ目 499 ─────────────────────────────────────────────────────────── ……その原因になったのは俺自身だが。横の子鬼にドバドバ酒を注がれながらことの始まりを思い出していた。 * それは突然起こった。目が覚めれば幻想郷という隔離された異世界(正確には同じ次元だが)の迷い家の中で女性に頭から食われそうになっていた。 あわててチョップをかまし、追い討ちとして急所連打をかましてしまったのはいいものの、とりあえず誰かに状況の説明をしてほしかった。 何だったんだあの限定解除時アーカードみたいな目の固まりは。(後に空間に作った隙間と判明。その中に取り込んで栄養にするらしい) 後々にそこの主の式神(藍という狐さん)にこの世界についていろいろと教えてもらった。 ちなみに、急所連打した女性(紫さん……個人的には熟女に見えるといったらまた食われそうになった)はその後何事も無かったかのように起きてきた。 ……あれには正直びびったわけだが。本気で殺してたのに起きたなんて。 それはともかく。そんな感じで俺の幻想郷生活は始まった。 ここの生活の基本は『自給自足』、『実力があれば搾取も可能』ということらしい。 実力なんてそんな物無いから俺は前者を選んだ。幸いサバイバル知識は暇つぶしに叩き込んであったからある程度は生活できた。 ……最初は体力がついていかなかったものの、だんだん慣れてきて最近では自分と同じ大きさの動物を背負って山を上り下りできるくらいにはなった。 それに体力がついてからは雑魚妖怪くらいなら何とか倒せる。さすがにそれ以上はまず逃げるが。 そういう生活が何ヶ月か続いた頃。久しぶりに熟女紫さんが来てこの一言を放った。 『今の生活に満足かしら?』 答えは決まっている。それを言おうとして、紫さんに止められる。 『その答えは、3ヶ月後に聞くわ。』 そう言われた。……3ヶ月後って一体なんだろうか? その答えは翌日から始まった。 幻想郷のみんなの態度が一変したのだ。全員俺を避け、話そうともしない。話していたのは山の幸を渡している村人達だけ。 ついには要所の出入りも禁止され、俺は自宅の山小屋と村を往復するだけになった。 そして3ヶ月後のある日。珍しいことに俺の小屋に新聞が届いた。 ……毎度毎度断っていたが、今回ばかりはそれを拾う事になった。 その新聞は、懐かしい外の世界の香りがしたから。 その記事を読んでいて、外の世界も変わったな……とか思っていると。 『久しぶりね。』 声とともにいきなり紫さんが隙間から出てきたのだ。 『さて、ちょっと来てもらおうかしら?』 有無を言わさず隙間に落とされ、その先の暗い空間にてこの言葉を聞かされる。 『さて、3ヵ月が経ったけれど。答えを聞かせてもらおうかしら?』 あの時の質問……答えは。 『ええ、辛いこともありますけど、もう慣れましたし。』 『じゃあ、次の質問ね。貴方は外の世界に帰りたいと願っている?』 『いいえ。』 俺の答えに、紫さんは少し黙り、 『……本当の言葉を言ってみなさい?貴方のそれには嘘が混じっていたわ。』 まさか、そう言われるとは思っていなかった。 『いくらこっちの世界に慣れていても故郷は覚えているものよ?誰かに頼めば簡単に物が届いたり、いろいろな物が有ったり。 人間という物は一度楽をしてしまうとずるずると引き込まれてしまうわ。でも、その楽をすることに勝るものは無い。 貴方も何度も外の世界に帰りたいと願っていたでしょう?』 それは、否定できなかった。 作ったりしなければ手に入らないこちらと違い、向こうの世界は機械任せですぐに手に入る。 確かに向こうの世界のほうが楽に生活できるだろう。 『さあ、もう一度聞くわ。貴方は外の世界に帰りたい?』 帰れば楽が出来る。それに、どう変わったのかも見てみたい。 ……ちょっと待て。 『いいえ、俺はここに残ります。』 ……この声は誰だ? 『確かに外の世界は楽でしょうけど……それでもいいんです。』 俺は願わない。外の世界に帰ることは。 『この世界を、幻想郷を好きになってしまいましたから。』 だったら、さっきまで頭の中で喋っていた俺そっくりの声は誰なんだ? 紫さんは黙っていた。そして、深くため息をつく。 『やれやれ。最初からわかってはいたんだけれどね。』 その言葉と同時に、視界が開けた。そこは…… 『誕生日、ついでに紫に勝利おめでとう!』 と垂れ膜の張られた博麗神社境内。俺と紫さんの周りには今まで避けていたメンバー……紅魔、白玉、永遠、そして妖怪の面々が揃っていた。 『え、これってどういう……』 『どうもこうもあれのとおり。今日はあなたの誕生日じゃない。』 霊夢の言葉に頭の中を探り、ようやく思い出した。……そうか、今日って俺の誕生日か。 『で、紫さんに勝利って言うのは……』 『ああ、紫は気まぐれで外から来た人間がここに相応しいかテストをするんだよ。生存率0%のテストをな。内容は簡単だ。ただ、外の世界に行きたいか、と聞くだけ。』 魔理沙が言葉を続ける。 『でもそこで紫の罠がある。是と非の境界をいじくって必ず帰りたいって言わせちまうんだ。勿論そういった時点でこれさ。』 手で首を切る動作をされて、俺は今更ながらぞっとした。 『まあ、貴方についてはどうも境界が弄れなくてね。前にも睡眠と覚醒の境界を弄ったつもりで起きてたからまさか……とは思っていたけれど。』 やれやれだぜ、と首をすくめる紫さん。 『よーし。そうと決まれば歓迎会兼祝勝会兼誕生会だ!今日はかまわず食え飲め騒げ!』 『境内の掃除は私がやるのに……』 霊夢の呟きを無視して、魔理沙の声に皆が叫んだ。 * 「いやあ凄いことになってるな……」 宴も盛り上がり、もう酔っ払いの巣窟と化していた。子鬼も暴れて霊夢に止められ、今は封印の札を貼られている。 「さーて、そろそろメイン企画行ってみるか!」 魔理沙が立ち上がり、パンパンと手を叩く。 「幻想郷の新入りにプレゼント大会、始めるぞー!」 ……プレゼント? そう思っていると、夜雀が飛んできた。 「じゃあ私はこの歌をプレゼント~♪あーるひ金太があr」 「カーン!」 いきなりアレな曲を歌いだしてきたので鐘の変わりにかかと落とし。 「ギャフン。」 「じゃあ次は私ね。」 倒れた夜雀に変わって立ち上がったのは蟲姫。 「今度のは期待できるな。出だしがアレだったし」 俺の一言に境内の隅っこで丸くなる夜雀。 「それでは皆さん、ご清聴お願いします。……では!」 辺りが静かになると、聞こえてくるのは虫の声。それはまさに自然のオーケストラ。 「……綺麗だな……」 全員騒ぎをやめてこの音楽に耳を傾けていると。 「…………金太マカオに着く金太マカオに着く金太マカオにつーくー……♪」 夜雀が来るぞ、夜雀が来るぞ!こいつはいい、全部台無しだ。 霊夢のほうを向く。親指を立て、下に向けた。幽々子さんのほうを向く。涎をたらしていた。 「――我は無敵なり。我が一撃にかなうものなし――」 その期待に応えるべく、俺はこう唱えた。……言葉はあくまでも補助。だが一撃を重くするならこれが効率がいい。 「我が一撃は――無敵なり!」 一気に夜雀の所に踏み込み、貫き手をお見舞いする。某交殺法の表技をまねてみたものだ。 いろいろと目の当てられない状態の夜雀を幽々子さんに渡す。 「ごめんな、リグル。台無しにして……」 「あ、うん。」 生返事で返す蟲姫。……別に後ろの「ばき、ごき、べき」と言う音の発生源を見ているからではないと思うことにした。 「では次のプレゼントは私たちからです。」 そう言って立ち上がったのは咲夜さん達紅魔組。 「私はこれを。……大事にしてくださいね。」 咲夜さんからはナイフを渡された。……軽く振ってみると意外に取り回しやすい。 「ありがとう、さすがナイフ狂メイドさんだ。いい仕事をしている。」 「ほめてるのかけなしてるのかわからないわね……私はこれ。」 レミリアに渡されたのは銃剣。……え? 「以前私のところに来た神父が使っていたものよ。貴方なら扱えるかと思って、ね。」 「いやこれって咲夜さんに渡すべきものでしょう。似合いそうですよ。」 ナイフ構えて歯の隙間から吐息漏らして……うん、しっくり。 「いいじゃない。私にも咲夜にも必要のないものだわ。」 「あ、じゃあ貰っときます。」 いいのか俺。……でもまあ、いいか。 「私は……直筆の魔道書……。」 パチュリーさんに渡されたのは一冊の本。 「低級だけど、魔術を込めてあるから……使ってね。」 「はい、ありがたく頂きます。」 これで生活は楽になるだろう。咲夜さん共々感謝。 「あ、あの……私からも……」 と言ってきたのは中国……じゃない。えっと、 「金正い」 「紅美鈴ですっ!」 「まあ定番だし。そこら辺は勘弁してくれ。」 「今のは絶対違いますって!」 会話しつつ渡されたのはお守り。 「これからの安全を願って。思いを込めて作りました。」 「ありがとう美鈴。」 次に来たのはアリス。 「はい、これ。」 一体の人形だった。大きさは大体身長30cm前後。 「これってどんな物なんだ?」 「思考リンクで思い通りに動く人形……私の使っている人形と同じ仕組みよ。一人だけじゃあ辛いこともあるでしょうしね。」 「……ありがとう、大切に使うよ。」 そう言うと、アリスは顔を赤くしながらそっぽを向いた。 「べ、別に……」 「はいはいどいたどいた。次は私だぜ。」 魔理沙に押されて退場するアリス。 「ちょ、魔理……」 「さて。私は……やるモンがないから何かくれ。」 「我は無敵なり我が一撃にかなうものはn」 「いや悪かった。悪かったからさっきの奴はやめてくれ。私のは……これだ。」 いきなりアホな事を抜かしたので軽く殺そうかと武技言語を唱える俺を止める。……だったらそんな事言うなって。 渡されたのは大きなビー球サイズの水晶球。 「ガキの頃に使ってた魔霊力増幅装置だ。これを持ってれば普通の人間でも霊弾を撃てるようになるぜ。」 「ふーん。……ありがと。」 「反応薄いな。……お前って接近戦ばっかりだろ?さすがにそれじゃあ危険だからな。」 力押しのお前に言われたくない。 さて、宴もたけなわとなったところで霊夢が立ち上がる。 「じゃあ最後に。一日付き合いたい人をこの中から一人選びなさい。」 唐突だ。唐突過ぎる。 「え、ちょ、何で?」 「いいのいいの。今日は誕生日なんだから。一日くらい付き合ってくれるわよ。」 俺は周りを見回す。……皆が見てるよ………… 「じゃ、じゃあ……――」 ********* はい生殺し。(ぇー えっと、とりあえずこの先は皆さんの想像にお任せという事で。(ぇ だって時間ないんや!後一時間きったんや! 私、今日誕生日でした。ですんでこんな感じで。誤字とか見逃してください。 ジャンルは……幻想郷?(人違う 1スレ目 960 ─────────────────────────────────────────────────────────── ―――今日こそは。 今日も今日とて秋晴れの空を飛んで行く。眼下に広がるのは一面の紅葉。 本来そこにぽつんと建っているはずの館――マヨヒガ――はいかなる結界によってか、その目には映らない。 「・・・またお前か。何をしたいのかは知らないが、あまりにしつこいと」 声とともにぐにゃりと空間が歪み、青い衣が。金色の九本の尾が。そして 「いい加減、見逃してやるわけにもいかなくなるぞ。」 やや苛立ちと殺気をこめて輝く瞳が。 「選べ。・・・退くか、逝くか。」 それらが一人の娘という形で集約され、俺の前にふよふよと浮いている。 八雲 藍。娘の名である。 見た目こそうら若き乙女の相であるが、ここ幻想郷はマヨヒガに棲む妖怪の式神であり、本性は九尾の狐の大妖怪。 いくつかの魔法を習得しているとはいえ、俺はただの人間。相手がその気になれば一瞬で消し飛ばされるであろう。 何度もここに来ては追い返されているが、一度として大きい傷もすら負わずに逃げ帰ることができたのは、彼女自身の慈悲によるものだということは理解している。 ―――今日こそは伝えよう。 「んー・・・悪いが、やっぱり帰れないんだわ。堪忍袋の緒も9本目、ってんなら尚更な。」 精一杯の軽口で強がってみた。が、体の震えは相手にもはっきり判るほどだ。 「・・・そうか。分かった。悪く思うな。」 藍の返答は短い。取り巻く空気が明らかに変わった。 どうやら本気だ。こちらも覚悟を決めねばなるまい。 俺が何度もマヨヒガを探した理由。それはとりもなおさず、ここを守るこの八雲 藍と戦う為だ。 いや、正確には少し異なるか。 本当の目的は、なんと愛の告白だったりする。 まるで手段と目的が噛みあわないように思えるだろうが、不器用な俺にはこの方法しかなかった。 まっすぐ向かってくる相手を、全身で受け止めてやろう。そして思いを伝えよう。たとえ命に代えても。 笑いたければ笑うといい。これが俺流の愛情表現なのだ。 「どこを見てる!」 意識が逸れた一刹那、藍はひときわ高く飛び、真下の俺に向かって無数のクナイ弾を投げつける! 伊達に何度も見てきたわけじゃない。一見すると逃げ場すらないほどの密度だが、実際には充分に避ける余地を残してあり、威嚇が目的なのだということは分かっている。 そして、これこそが彼女のくれた最後のチャンスなのだということもまた分かっているのだ。 俺は今度こそ覚悟を決めると、無防備にクナイ弾の雨に身体を晒し、両腕を広げ叫んだ。 「好きだぁーーーーーーーーーー!!」 「え゛!?」 あまりに予想外な俺の行動に止まる藍の手。 驚きすぎたのか、九本の尻尾もぴんと伸びたまま硬直している。 しかし、既に放たれたクナイ弾は待ってはくれない。俺を捕らえた数本が、もはや避ける事もできない位置まで迫っている! ここが正念場だ!俺はさらに声を張り上げた! 「好きなんだ!クナイ弾!君にならこの全身を貫かれてもいいっ!!」 「……え゛?」 ぴちゅーーーーん(被弾) 当然というかなんというか、俺の全身にがっつり突き刺さるクナイ弾。クナイ弾。もういっちょクナイ弾。初期設定な俺はあっさりゲームオーバーになってしまった。 「ああ…これが愛の痛みか…」 落ちて行くマイボディ。もう助からないだろうが、コンティニューする気はさらさらない。 遠のく意識のなか、最後の力を振り絞ってガッツポーズを決めてみた。 「………わが生涯に一片の悔い無し!!」 「…で、結局こいつは何しに来てたの、藍さま?」 「んー・・・人間にはね、誰にも理解されなくても、やらねばならない事があるんだよ、橙。 こいつは立派にやり遂げたんだ。ほら、とても幸せそうな顔で死んでいるだろ?」 「ふーん…シアワセってむずかしいんだね。」 森の中にひっそりと佇む、その土を盛っただけのお墓に、誰が眠っているのか知る人はいません。 ただ、そこには一本のクナイが刺してあり、決して抜けないんだそうです。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 初SSです。読んでくれた方ありがとう。 ふと思い浮かんだプロポーズの一言に、蛇足に蛇足を重ねた結果、 こんなモノになってしまいました。 正直すまんかった。 では、藍さまの通常弾に貫かれてきます(´・ω・`) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 1スレ目 966 ─────────────────────────────────────────────────────────── 秋の味覚ということで霊夢、魔理沙、アリスの3人とマツタケ狩りに行った。 やはり幻想郷という事なのだろうか、僕の居た世界では見ることもなかった程の大きさのマツタケだった。 しかも大量だったので、みんなホクホク顔で博麗神社に帰った。 -少女料理中- マツタケご飯、マツタケのお吸い物、マツタケの土瓶蒸し、マツタケの茶碗蒸し。 考えられるマツタケ料理が集結した。 ちなみに目の前では七輪でいい感じにマツタケがまるまる焼かれている。 「こんだけあると、ありがたみも無くなっちまうな」 といつもの様に魔理沙。 「そう?なら貴方は食べなくていいわ、私が全部食べるから」 霊夢の目が光っている。そういえば最近まともな食事をしていないとか言っていたっけ… 「…」 アリスはやはりまだ抵抗があるようだ。匂いに慣れないのはしょうがないだろう。 「とりあえず、料理も出来たし、いただきます!」 「「「いただきます」」」 ぱくぱくはふはふズズズッ…ツルツルもしゃもしゃ。 みんな会話もせず黙々と食べている。そりゃそうだ、べらぼうに旨いのだから。 「っと、こっちもいい塩梅に焼けてきたな」 アチチッと魔理沙がマツタケ焼きに手を伸ばし 「んっ…大きい、ぜ…しかも太いし…あむっ」 続いて霊夢も手を伸ばす 「ほんと…こんなに大きいと口に入らないわ…あむっ」 アリスも続く 「んんっ!口に入れたら熱い汁が…あむっ」 ちなみに僕は動けなかった。 なんでかって? こんな情景を見せられて動けるとおもうのか!? い や 動 け な い!(反語) どっちかといえば前かがみになっている。 「んんっ…ふぅ…あれ?○○は食べないのか? じゃあ私が○○の『マツタケ』(マツタケマツタケタケ←エコー)も食べてもいいか?」 いち早く食べ終わった魔理沙が聞いてくる。 僕は何も言わずに頷くしかなかった。 「ちょっと!それはズルイわ。私も○○の『マツタケ』(マツタケマツタケタケ←エ/ry)を食べるわよ」 霊夢も僕の(七輪の上にある)マツタケに手を伸ばす。 「わ、わ、わ、私も○○の『マツタケ』(マツタケマツry)を食べたいわよ!」 アリスも僕の(略)マツタケに手を伸ばしてくる。 「わたしーのーよー!」 「いーや私のモノだぜ」 「ちょっと寄こしなさいよ!」 少女3人が僕のマツタケを奪い合っている。 僕の、僕の、ぼ、ぼく、のマツタケ、タケ、タ 耳まで真っ赤になり、まるで茹でタコのようになった僕は… 「うわーーーん!3人のバカヤローーーー!」 そう叫んで走り去るしかなかった。 …あれ?全然プロポーズじゃないじゃん。反省。 2スレ目 31 ─────────────────────────────────────────────────────────── ごきり 「グハッ! ちるの・・・背後から全力で首に飛びつくのはやめろとあれほど…」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「……」 「♪~」 何でこの娘はこんなに楽しそうに腕を組んでるんだろう……。 「なあルーミア」 「なぁに?」 「俺の腕に抱きついて、楽しいか?」 「うん、楽しいよ。えへへ~」 ……ああ、周りの視線が痛い! 可愛いからいいけどさ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「あー、日差しが気持ちいい」 日の当たる縁側。傍らにはお茶。膝の上には猫(橙)。いっつぱーへくつ! 「う、ん…」 ぎゅっ 「橙? ちぇ~ん?」 抱きつかれてしまった。まあ起こすのもかわいそうだし、なにより悪くないからこのままに。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「うーん……」 「っく、ぐすっ」 どうしたものか。この恋娘、俺の顔を見たとたんに腹に突っ込んできて、怒ろうとしたらそのままこの調子。 シャツの腹のところが伸びそうだな。 「チルノ、何泣いてるんだ?」 「な! 泣いてなんっ、かないわよ!」 むぅ、また負けたのか。まったく……。 「っ!」 そっと背中に手を回す。ま、気の済むまでこうさせといてやろう。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ こんな時間なのに明かりが点いてる。ってことは…。 「文、まだ起きてるのか?」 「ありゃ、起こしちゃいましたか。ちょっと構成が納得できなくて」 この寒いのに火も点けないで…唇が真っ青じゃないか。言って聴くような娘じゃないし。 「ひゃあ! ○○さん、何するんですか~?」 後ろから、すっぽりと覆うように抱きつく。見上げた逆さまの顔と目が合う。 「ん、ちょっと寒いからさ。こうすればあったかいかなと思って」 「もう……」 それだけで作業に戻る。 「……ありがとうございます」 呟いただけだろうけどしっかり聞こえてるよ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「ふぅ」 宴席を離れ庭に出る。少し肌寒いが火照った体にはちょうどいい。 「……」 夜空を見上げながら、盗ってきた酒をちびちび呑む。肴は満天の星と月だけで十分。何者かの気配が現れたが無視。 「……」 「……」 騒がしいのも悪くないけど、こうして静かに飲むのも好きだな。 「そう思わないか、萃香」 「気付いてるなら早く反応しなさいよ」 そう、現れた気配、傍らに坐っているのは萃香。ちょっと拗ねたか? 「! むー……」 頭を抱き寄せ、わしゃわしゃと撫でてやる。恥ずかしいような、照れてるようなそんな表情。 「……まあ、静かに飲むのも良いかもね。お前と一緒なら」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「また、逢えるよな」 腕の中のリリーホワイトに囁く。背中に回された腕に力が篭もるのを感じた。 ふっ、と、抱いていたはずの彼女が消える。 『また、次の春にお会いしましょう』 その声は気のせいじゃなかったと信じたい。 吹き抜ける暖かい風。そろそろ暑くなりそうだ……。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「また、逢えるよな」 腕の中のリリーブラックに囁く。胸に当てられた腕に力は入っていない。 どんっ、と、突き飛ばされる。 「私が来てあげなきゃ誰も来ないでしょ。仕方ないからまた来てあげるわ」 そう言い残し風に溶ける。 シャツに残った涙の後は、夏を思わせる風に消えていってしまった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「やっぱり図書館は落ち着くな…引きこもる気は無いけど。ん、あれは」 司書の小悪魔が歩いて…いや、飛んでいる。挨拶でもしとく……。 「なっ! 間に合えっ!」 全速力で走る。いくら人間じゃないとはいえあの高さから落ちたらヤバイ。 ドンッ! 受け止める余裕は無かった。体を下敷きにして、何とか衝撃を抑える。よかった、怪我は無い。 「ん…あれ?」 「あれ? じゃない! 倒れるまで何してるんだ。熱もあるし。このまま部屋まで連れて行くからな」 言って返事も聞かず抱き上げる。 「え、ちょっ、ま、待ってください」 「知らん」 耳を貸さず歩く。なにやらすれ違ったメイドたちがこっちを見ているが気にしない。 「いやそうじゃなくて、こ…この格好は……」 歩く。 「~~~~~……」 部屋に着き、ドアを開けようとした所で気付いた。 ……俗に言うお姫様抱っこでした。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ さて、こっそり連れ出してみたもののどうしたものか……。 「……」 ちょっと不安そうだよなぁ。お、目的のガキども発見。 「ほらフラン、あいつら」 自慢じゃないが俺はこの娘にかなり気に入られてる。身を以って、相手を壊すというのがどういうことか教えられたつもりだ。 この娘に必要なのは幽閉じゃなくて他者との触れ合い。 「一緒に遊んできな」 ガキ達に近づこうとしたら服を引っ張られた 「でも……」 優しく、でも強くその手を握り返す。 「お前はもう大丈夫だよ。どうしても駄目そうだったら俺が止める。まあ、こんなところじゃあ壊れたら誰も治せないかもな」 その言葉に体が強張るが、その小さな体を軽く抱きしめる。 「大丈夫だって。あいつらともすぐに仲良くなれる。大切な存在になる。壊そうったって壊せなくなるさ」 ちょっと強く、そして離す。 「ほら、行ってこい」 「……うん!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今日も(肝臓が)元気だ酒が美味い、ってか。 しかしよく騒ぐ奴らだ。本当はのんびり飲みたいんだがなぁ。 「ん?」 何かが手に触れる。見てみると魔理沙の手だった。 顔を見てみると、なんでもないように話してはいるが、明らかに酒以外でも赤くなっていた。 そっと指を絡め、握ってやる。 慌てたように酒を煽ったけど、その顔の赤さ、誤魔化しきれてないよ。 2スレ目 210 ─────────────────────────────────────────────────────────── ヴワル図書館には魔物が住んでいる。 魔物と言っても、別に館の者を食らっているとかそういう事ではないらしい。 ただ単に、本が数冊消えたりしているらしい。 そこで、死んでも当り障りの無い人物が夜中に図書館に赴く事になった。 「はぁ…」 思わず溜め息がこぼれる。 自分がその死んでも当り障りの無い人物に大抜擢されてしまったことと、 そんなものをわざわざ放っておいている図書館長に軽く呆れているのだ。 彼は紅魔館で見回りのような事をしているのだが、こういうことは初めてだった。 むしろ、彼の能力はそんじょそこらの妖怪にすら劣る。 では、彼が抜擢された理由は何か? ただの逃げ足である。 ただの人間にしてはその足は素早く、陸を駆けるのならば、彼はとんでもない 速さを誇っていた。 もっとも、天狗に追われたり、空を飛ばれて追われたり、時を止めたりされてしまっては その逃げ足も、無意味な長物であるが。 まぁ、逃げる手段が確保されているならば、助けを呼ぶ事も出来、無事に帰ることは 出来るだろう。 悪魔の妹が出てくるよりは、断然と言うか、マシなほうである。 「…ほんとに大丈夫か?」 薄暗い図書館の中に入り周囲を見渡すと、所々ぼんやりと灯りが付いていた。 その中で、一際輝く魔導書を見つけた。 よく分からないが、侵入者対策の罠などもまだ張られたままなのかもしれない。 そう考えて、魔物捜しを再開しようとした。 順番に本棚を見ていく。 罠の魔導書以外の気配を感じない。 そう言えば、図書館長のパチュリーから一度だけ聞いたことがあった。 『高い魔導書には意志が宿ることがある』 …もしかしたら、と何となく考えて再び先ほどの魔導書の元に向かった。 どうせ、今日の見回りを終わろうとも考えていたからである。 灯りは間違いなく大きくなっていた。 彼は、その中で、一つの奇跡が見えた。 魔導書から生まれていくのは、一人の少女。 息を飲むほどの、美しさ。 純粋な知識と、純粋な魔力から生まれでた奇跡。 どうやら、本が盗んだ犯人は彼女に間違いないようだ。 同じ魔導書から知識を吸収し、罠という概念から、解き放たれてしまった 新たな、魔導書という存在。 「…ぁ」 「…?」 彼女が何かを言っている。 知識を吸収しているおかげで、どうやら言葉は話したり理解できたりするようだ。 「おなか、すいた」 「……なるほどね」 メイド長に言えば、何か作ってくれるかもしれないが、その前にやらなければ ならないことがある。 「…よいしょ」 彼女の姿は、本当に文字通り生まれたままの姿なのだ。 上に着ていた服を彼女に被せて、外に出る。 「ふぅ…」 さぁ、どういう風に報告すればいいのだろうか? 魔導書が意志をもちました。 なんてことをパチュリーに報告した場合、きっと何らかの制裁が下りそうな気がする。 それよりも、小悪魔の方に報告した方がいいのかもしれない。 彼女なら、何となく、どうにかしてくれるような気がした。 迷惑をかけてしまうが…仕方ないだろう。 一日目。 色々…ありえない事態などが起きたのだが、何とかパチュリーの許しを請い 不問となる。 それよりも、魔導書は彼女の研究対象になってしまったようだ。 二日目。 知識だけでなく、生物として栄養を吸収するらしい。 小悪魔が妹が出来たみたいで嬉しいと言った。 知識の吸収スピードが並ではなく早い。 三日目。 一応、発見者の彼が名前をつけるように指示されたが、 『メキシコに吹く熱風と言う意味のサンタナ』とつけようとしたが、全員一致で 却下された。 一週間後。 魔導書が発見者の彼を見る目を変え始めた。 何やら、熱心に娯楽的な本を読み始め、別の事を学習し始めていた。 だが、どうやら偏った知識を取り入れたらしく途中真っ赤になって倒れてしまった。 恋と愛について調べているらしかった。 一ヵ月後。 ようやく落ち着いたのか。魔導書は普段どおりの生活に戻った。 しかし、相変わらず、彼を見る目はちょっとだけ変だった。 二ヶ月。 「付き合ってください!」 「あぁ、いいけど」 魔導書と発見者の人間にそんな会話の記録があったという事を、ここに記す―― 後書き―― 魔導書を書いたことは反省している。 だが、発想のスケールを超えるのにはこれしかなかった…。 まとめの方 ぶっちゃけた話、これはまとめる必要は無い気がします。 だって、ほとんどオリジナルに近いんですもん…orz 魔導書のレーザーに焼き殺された。 今は反省している。 幻視力があまりにも高いと他人から言われている。 これも反省している。 ほぼオリジナルに近いという事も反省している。 だから謝る、ゴメンなさい。 ===本の裏側=== 初めて書き込んだ時から思っていた。この門板に住んでいるとたくさんの人と出会う。 しかし普通の人たちは一生で真に気持ちがかよい合う人がいったい何人いるのだろうか…? 東方プレイヤーの○○さんの携帯電話は友人の名前と電話番号でいっぱいだ。 50人ぐらいはいるのだろうか?100人ぐらいだろうか?母には父がいる。父には母がいる。 自分はちがう。プロクラスのリプレイを挙げている人とか、サイトの絵師は何人もいるんだろうな。 自分はちがう。『自分にはきっと一生誰ひとりとして現れないだろう。』 『なぜなら この『長文妄想』を理解する友だちは誰もいないのだから… 意見を聞かねば真に気持ちがかようはずがない。』 このスレの住人に出会うまでずっとそう思っていた。 自分よりも文章が上手い人や一行告白の人、まとめの人のことを考えると 背中に鳥肌が立つのはなぜだろう。 それは目的が一致した初めての仲間だったからだ。東方キャラに告白するというこの旅! 短い期間だったが気持ちがかよい合っていた仲間だったからだ。 530は『自分の長文妄想』を見て考える! この文章を昔のように誰にも気づかれるようにしてやる そう!この場所の安息を続けるために長文妄想を書いてやろう。 ===本の裏側ここまで=== 90 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「はい、注文の物よ。モデルより可愛いでしょ?」 「ありがとうアリス!恩に着るよ!」 「どういたしまして。変な事に使うんじゃないわよ」 「使わない使わない」 「ああそうそう、貴方に貰った“ふぁぁびい”をベースにして、 マスターの魔力なしでも色々おしゃべりできるようにしてみたの。可愛がってあげてね」 「さんきゅー!愛してるぜ!」 「あら、言う相手を間違ってるわよ」 そんなこんなで出来上がったパチェ人形(本人未公認)だったが…… 数日もすると「モッテカナイデー」とうるさいから 頭の上に土符あてて死ぬほどトリリトンシェイクしたら 「フレァー…ロイヤル…フレァー…ロイヤル…フレァ-」ってなった。 最初はかわいかったんだけど、なんかキモくなったので首元を横から思い切りシルフィホルンしたら 「マリスァ」みたいなこと言いながらすごい勢いで飛んで行った。 260 ─────────────────────────────────────────────────────────── 今日は楽しいクリスマス~♪ なんて歌がある(かも知れない)が、俺はそんな事はないと思った。 あのなぁ?何が悲しくてクリスマス前夜に夜勤やってその次の日は寝溜めで潰して起きてから一人寂しくケーキ食わなきゃいかんのだ(実話)。 まあでも今年は違う。なんてったってここは幻想郷。女の子たくさん。おまけに話しやすい。 今年こそは絶対に一人で過ごすわけには行かない! そう思ってた時期が俺にもありました。 「あ~ちくしょ~厄年なんじゃねぇか俺って~……」 とりあえず基本的な場所へといってみたけど…… 「は?クリスマスなんて巫女が祝うもんじゃないでしょ?」 「入れたいのはやまやまなんですが……人数が多くてとても入れる状況じゃないんです。」 「ああごめんね、うちのパーティーは会員制なのよ。……あの白黒対策でね。会員証がないと……」 「ごめんなさい今忙しくて……『おーいアリスー、ミスt……じゃない、鳥が焼けたぞー』わかったわよ!そういうわけで……」 と、こんな感じで断られ続けたのだ。 ……だれだ「結局自分が悪い」って言った奴。…………そうだよ悪いかよ? ああもうこうなったら一人で山に行って夜雀狩って焼こうかな。『上手に焼けました~』ってな。 「あのー」 酒は何本かあいつの店から貰って来た(がめた、ギッたとも言う)し。 「すいませーん」 いざとなったらそこら辺の毛玉でも焼いて……虚しくなるからやめ。 「聞いてますかー?」 とりあえず山だな。夜雀を犯して殺して焼い「何言ってるんですか!イチャロダはネチョ禁止です!」 「……何だメリーさん」 「違います!」 とりあえず酒ビンの栓を歯で抜き、口に含む。そしてマッチを擦って 「私の名前はホアチャァ!?」 思いっきり吹いた。ちなみに口の中まで(別の意味で)熱くなったのはここだけの話。 「どうだ?アルコール96度の味は?」 スピリタス。純アルコールの次に濃度が高い酒で、ストレートで飲むと一晩中吐くだけじゃ済まないらしい。 ちなみにこれを口に含んで火に吹きかけると大道芸人まがいの事が出来る。 「思いっきり火じゃないですか!?」 「妖怪が火ごときでびびるな。それに何の用だ」 こっちはルナサ並に鬱っているというのにこの都市伝説は。 「聞きましたね今聞きましたね? 聞いてくださいよ咲夜さんってば何を考えたのか私の分の会員証作るの忘れてそれで聞いてみたら 『ああ、別に作ろうなんて思ってなかったわ。あなたサボり魔だし』とかいうんですよ!? 確かに門番とか外部警備って暇な仕事なんですけどそこまで言うことないじゃないですか! それにいつもいつも私のこといぢめるし!この前なんて私に服を手渡して『着てみなさい』とか言うから なんだろなと思って着てみればひゃあ!?」 段々ウザくなってきたので魔神の吐息(スピリタス火炎)で沈静。おとなしくあなたの後にいるのとか言ってボコされろ。 「ようするに紅魔館をおん出されたと」 「……愚痴くらい聞いてください」 「俺は社内相談役でもないし閻魔でも……」 あ。そう言えば行ってない所があった。 「中国。これからある場所に行くけどついてくるか?」 「私の名前は……すいません中国でいいです」 また吐息を出そうかとしたところであわてて訂正。……ちっ。 * クリスマスナンテダイッキライダ! * というわけでやってきました三途の向こう。 とりあえず死神の案内で裁判長の下へ。 「この時期は映姫様荒れてるからねぇ、気をつけなよ?」 そう死神に言われ、たどり着いた裁判長・四季映姫の部屋の前で俺たちは固まった。 いや、だってなあ。 ルームプレートが楕円形に丸文字で「えーきのおへや(はぁと)」だぞ。 これはもう、どうしようもなく突っ込めない。 とにかく。まずはノック。 ここここんこんこんこここ。……ここここんこんこんこここ。 「なんで救難信号なんですか……?」 『ふぁ~い……』 「宅急便です。ハンコお願いします」 「だからなんで宅急便……?」 『ちょっと待っててくださいねぇ……』 部屋の中でごそごそと音が聞こえ、……ぴたりと止む。 どかどかどか 「って、何で宅急便なんですかッ!」 ドアを開け放ち、出てきたのはえーき……じゃない。映姫。 声で予測してたがやっぱり寝ていたらしく、熊さん柄のパジャマ、寝癖の残った髪。 「ハロウサボり閻魔さん。ちょっと俺らと付き合ってくれるかな?」 「サボっているわけでは有りません。ただ、聖夜という事で休暇をとっただけです」 閻魔って年中むきゅーだろ?パチェm……じゃなかった。 「休暇ならちょうどいい。俺たちと飲み明かそうぜ?どうせ一人身なんだろ?」 「ひ……」 俺の言葉を聞いた映姫がうつむく。拳を硬く握り締めて。 ……しまった。さっきの死神の「荒れてる」ってそういうことか。 「一人身じゃない!一人身なんかじゃないもん!私だって、私だって仕事さえなければ……!」 「……いや、ごめん。……俺が悪かった」 …………そうだよな。仕事のせいでろくにプライベートで騒げない奴もいる。そういう人もいることを忘れていた。 少しの間、沈黙が続き…… 「映姫さん、ですよね。今日は一緒に騒ぎましょう。休暇、取ったじゃないですか?それなら思いっきりわーって鬱憤晴らしましょうよ」 声のほうを見れば中国が隣で微笑んでいる。 「……ああ、そうだ。酒ならここにある。思いっきり飲んで騒いで、ストレス発散しようぜ」 「…………」 「って、そう言えばコップはあるんですか?」 「ない。男らしくラッパだラッパ」 「……元々自分だけで飲むつもりだったんでしょうけど、それじゃあ」 「ああ、間接上等。なんなら直接口から口に流し込んだろか?」 「やめてください」 ……今真顔で言いやがったなこの中国。 「…………」 「あ?」 映姫の肩が震えている。 「……本当に、あなたたちはいいコンビですね……」 「ついさっき結成したばかりのにわかコンビだがな」 笑っていた。肩を震わせて。 「さて、あなたたち。今日は朝まで私に付き合いなさい。それが……」 「俺らの積む善行か」 「当たりです」 「……あいよ。それじゃあ宴会だな」 * シカシナンデアンナカワイイカッコウナンダロウ… * 映姫の部屋の中で始まった宴会は酒の中身が減っていくごとに愚痴の応酬となっていった。 中国は咲夜さんへの愚痴から始まってレミリア、パチュリー、紅魔館の上位人物に関しての愚痴を垂れ流す。 映姫は死神の仕事のサボりっぷりから自分の職業、最近どこどこの閻魔が結婚しただのという愚痴を垂れ流す。 二人の話を聞いてると段々自分が小さく思えてきた。 酒が尽きる頃には中国は泥酔して倒れ、映姫はいまだに俺に喋り続けている。 「わらしらっれらいれんあいしらいのよわかる~?」 「はあ」 「こ~ねぇ、ずっきゅ~んとかどきゅ~んとかくるのがほしいのよ~」 なんというか、親戚の年下の子に酒を飲ませたお兄さんみたいな気分だな。 実際頭身が小さくなってる気がするし…… 「も~、きいれるの~?」 「はあ」 「さっきっからはあはあいっれ~、なに?わらしによくりょうしてるの~?」 「なんでそうなるんだか」 「うるさ~い。おまえなんかこうしてやる~……」 こちらに向かって駄々っ子パンチを発動。……酔ってるせいか勢いがなくて助かるが。 「って、ふらふらして大丈夫……っ!?」 ズキュウゥゥゥゥン ……初めてのそれは、甘い酒の味でした。 * ココカラアトガキ! * クリスマスイブに夜勤やってその翌日(今日)の昼間は寝て過ごしました。お久しぶりです。 畜生クリスマスなんて大っ嫌いだ!伏字に変えてやるクリ○○スクリ○○スー! 321 ─────────────────────────────────────────────────────────── まぁ、前回のはクリスマスイブってことで今回のはクリスマス当日でお願いしますw 「「「「「「メリークリスマ~ス!かんぱ~い!」」」」」」 「…まぁ、昨日もクリスマスってことで飲んだけどな…」 「○○さん、そういう突っ込みは無しです」 「カタい事言わない言わない」 「そうですよ。聖夜なんだから楽しまなくては」 「ほらほら○○、飲んだ飲んだ」 「でも一応貴方は病み上がりなんだから、控えめにね」 「はいはい…じゃあ飲みますか!」 というわけで、今日はいつもの二人に輝夜をのぞいた永遠亭組を交えての飲み会となっているわけで… 「ところで…何故輝夜さんは今日来れないんですか?」 「なんでも行きつけのHPのクリスマス限定イベントがあるとか…」 「…うわぁ…」 「は~い、おつまみを作ってきたよ~」 「おっ、てゐって料理出来るんだ。これはまた美味しそうなサンドウィッチで…」 「えへへ~、食べて食べて~♪」 「いっただっきまーす♪…うん、いけるいける。旨いうm、うぐっ…」 「○○さん、喉にでも詰まりましたか?」 「うっ…ぐっ…かっ…辛ェェェェェェェェェェェッ!」 「か、辛い?」 「キャハハハハハハハ!引っかかったー!」 「ちょっとてゐ!○○さんが食べたサンドイッチに何入れたの?」 「えーっと、ハバネロと沖縄産島唐辛子とコ○イチの10辛用のスパイス♪」 「「「(それ、絶対やばいって…)」」」 「ぐっはぁぁぁぁぁぁぁぁ、水ッ、水ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」 「○○~、ハイ水」 「す、すまない(ぐいっ)…ブォォォォォォォォォォ!(火吹き)」 「キャハハハハッ!また引っかかった~♪」 「きゃぁっ、○○さんが火を吹いた!」 「ちょっ、てゐ!何を飲ませたの!?」 「え~?スピリタスですよ~(はぁと)」 「「……(絶句)」」 「おぉーっ、すごいな○○!私の技よりすごい炎だ!」 「いや、そういうこと言ってる場合じゃないでしょう…」 「ブォォォォォォォォォォォォッ(風呂場へDASH!!!)」 バッシャーン シュゥゥゥゥゥゥ… 「うわぁ…炎が消える音が…」 「どれだけ辛かったのやら…」 「(ガラッ)てぇぇぇぇぇゐぃぃぃぃぃ(憤怒)」 「ひっ!こ、怖いよぉ…」 「こぉぉぉのぉぉぉぉ…馬鹿ウサギガァァァァァァァァァァァァ!!!!!」 「きゃぁぁぁぁぁ!!(逃)」 「逃がすカァァァァァァァ!!!(追)」 「あーあ…○○を怒らせちゃったよ…」 「知りませんよ…こうなったからにはもう止められないですね」 「どういうことですか?」 「いつだったかねぇ、香霖堂の店主が酔って○○に無理やり褌を穿かせようとしてね…○○がぶちキレて店内なのにスペルカード発動して…確か全焼したんだっけ」 「○○さんのスペルカードは全て炎をモチーフにしてますからね。あの時は怖かったですねぇ…」 「うん、一緒に飲んでた私らも黒焦げになるとこだった。確か主人は真っ黒焦げになって褌一枚でピクピクしてたんだっけ…」 「確か通りかかった魔理沙さんにキモイって理由で魔砲撃たれて…あれはもう散々でしたね…」 「うん、見る影もなかった。…今回も焼き兎が一匹出来上がるんじゃないの?」 「そういえば…兎の肉って美味しいんですよねぇ…(じゅる)」 「うん、結構癖があるらしいけどなかなかいけるらしいねぇ…(じゅるる)」 「お二人とも勘弁してください…(汗)」 「大丈夫よ鈴仙、蓬莱の薬なら作り出してあげるから」 「師匠~…ていうか何で私が食べられなくちゃいけないんですか!?」 「「「あははははははは」」」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「むわぁてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、この(ピーーーーーーー)がぁぁぁぁぁ」 「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」 「(ぴーーーーーー)なことして(チョメチョメチョメチョメ)してやるぅぅぅぅぅぅぅ!WWWWWRRRRRRRYYYYYYYY!!!」 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁん、たすけてえーーーーーりーん」 「くらぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!"煉獄『ブレイジングインフェルノ』"!」 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん(避け)」 「避けるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!"紅光『クリムゾンシャインスパーク』"!」 「助けてぇぇぇぇぇぇ(避け)いやぁぁぁぁん(被弾)」 「はーっはっはっはっはっはっはっはっは「うるさい(スッパァーン)」ぐはぁ」 「ふぇっ?助かったの?」 「まったく、騒がしいから来てみれば…なんで○○がキレてるわけ?」 「れ、霊夢…た、たすかったぁ…」 「てゐ…あんたねぇ、何があったからないけどいたずらはやる相手と度量を考えて行うべきよ」 「ご、ごめんなさい…」 「一応、渾身の力で殴ったからしばらく起きないと思うけど…永遠亭に運びましょうか」 「…はひぃ…」 ちなみに○○を殴ったハリセンは根元から折れ曲がっていたという… ハクレイノミコ…恐るべし… aTOGAKI(ぇ というわけで酒豪コンビ+永遠亭組-輝夜です。 途中で主人公が壊れていますが…スイマセンでした… -主人公のスペカの裏- いや、まぁ最後の一行はラクガキ○国ですw あとてゐが混ぜたものは自分が人生の中で経験したもっとも辛いもの3つですw ○○のスペカの名前は…まぁ、炎から連想されるもので… やっべぇ、かっこ悪い… -ここまでスペカの裏- 322
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サニーミルク(レス)1 ─────────────────────────────────────────────────────────── サニーの能力って、外の世界で過ごすのにも向いてるよね。 チャペルでの結婚式に姿を消して○○と参加するサニー、というのを想像した。 「幸せそうだったわねー」 「憧れるかって? んー、どうだろう」 「羽ごまかして人間のふりしてもこの体だから、変な目で見られちゃうんじゃない? なんだっけ、ほら、えーと……『このロリ、今度揉め』とかいって」 「幻想郷なら……どうかなあ、私は妖精で、○○は人間じゃない? ない話でもないらしいけど、あんな風に祝福してもらえるのかなあ」 「だからさ……一緒にいてくれれば、それでいいわ。 一緒にご飯食べたり、笑ったり、時々ぎゅってしてくれたりして、さ」 次の日に指輪を贈ろうと思い立つも、サニーの小さい指ではなかなか合うものがなく、 考えた末にシルバークレイのキットを買ってくる○○ 31スレ目 393 ─────────────────────────────────────────────────────────── サニー「ねぇ○○!今日は寒いし一緒に寝ましょ!」 「え・・・さすがに男女で一緒に寝るのはちょっと・・・」 サニー「大丈夫よ!私と○○の仲じゃない!じゃあ枕持ってくるわね」 サニー「う~ん・・・ちょっと狭いわね・・・ (それにしてもこうやって眠るときってどういう体制で寝るのがいいのかしら? 普通に仰向けかな・・・?でもせっかく一緒のお布団に入ってるのにもったいないかな・・・ あ、じっと見てたら変に思われるかな・・・・・・背中向けて寝るのも変かな・・・? うつぶせ・・・・・・は苦しい!・・・・・・うぅ寒っ!・・・あ、○○あったか・・・・・・) ぐぅ・・・・・・」 「・・・・・・妙に動き回った後抱きついてきて速攻で眠られた・・・」 34スレ目 854 ───────────────────────────────────────────────────────────
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Spirited Away 原曲 ラストオカルティズム ~ 現し世の秘術師 Vocal nayuta Lyric RD-sounds 概要 宇佐見菫子の曲。 考察 阿求が菫子の夢の中までは綴りきれなかったのかもしれない。 小ネタ ドガジャガジャッジャージャッ ジャカジャカジャッジャッ ヴォッヴォッヴォッヴォ ←RD的イントロ ∧_∧ ∧_∧ ずーり / ・ω ./ ・ω ずーり ∧_∧__ノ...../____ノ∧_∧ ずーり / ) / ・ω・) ∧_∧ _ノ ヒ、ヒィー ...../_∧_∧ ( ) ('A`≡ 'A`) ( ・ ω ・ ) ヽ ∧_∧ 人ヘ )ヘ ∧_∧__ノ (・ ヽ (・ω・ \ ずーり ずーり ヽ_ ∧_∧ ∧_∧.___ノ ずーり ω・ \ ω・ \ ヽ____.\ヽ___ノ ↑ 名状しがたきアリスのようなものの群れ アスキーアートでこのようなものがあるが、まるでこのアスキーアートを模したような曲だろう コメント欄 え・・・ -- 名無しさん (2017-11-16 00 15 51) 菫子が幼いころに神隠しに遭ったのって、文果真報によると公式なんだっけ? てことは菫子が幻想郷を知ったキッカケって過去の神隠しか? -- 名無しさん (2018-02-27 01 08 38) 千と千尋の神隠しの英題でもあるみたいだね -- 名無しさん (2020-01-06 20 14 40) 色々面白いんだってw -- 名無しさん (2022-12-16 06 58 23) 名前 コメント
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文22 新ろだ547 暑い。幻想郷の夏は暑い。 これほどまでに暑いのに夏を司る妖精や妖怪をいまだに見たことがない。不思議だ。 俺は今桶に水を張って裸足をそこに突っ込み、氷の入った茶をすすり縁側で日を遮って必死に暑さと戦っている。断じて涼んでいるのではない。 くそっ、夏妖怪を見かけたら(そこまでよ!)とか(そこまでよ!)とか…いや待てよ、(そこまでよ!)なんてのもいいなぁ…。 「おーい!○○ー!」 ん、誰だ? 陽射しのまぶしい空に見えたのは涼しげな青い服を着た妖精だった。チルノか。 この時期のチルノは救世主みたいなもんだ。 「おう、よく来たな。こんな暑い中遊びに来たのか?」 「うん!」 「めっちゃ暑いんですけど。動きたくないんですけどぉー?」 「えー?なんでさー!あたいと遊べばそんなの気にならなくなるって!」 「アホか!こちとら恒温動物なんだよ!動いたらその分暑くなるわ!」 「なにさー!こーおんどーぶつってなによ!あたいさいきょーだもん!」 「チルノ、ちょっとこっち来い」 「?」 呼ばれるまま俺の所に飛んでくるチルノ。お、今日も白か。 しかしこれは俺の罠だった!かかったなアホが! 「で、なーに?」 「とぉっ!」 「うわわ!」 チルノを抱きしめる。たっまんねええええ。この暑さとチルノの体表からの冷気が中和されてちょうどいい感じの冷たさを生みだしている。 「ああああの○○……」 「ん?」 「しばらくこうしてていいか?」 「う、うん…」 チルノが頬を赤らめて照れている。まあ急に男に抱きしめられたら恥ずかしいだろう。 だが関係ない。 ちょっとチルノの向きを変えて、後ろから抱きしめる形にして膝の上に座らせる。 「うぇっへっへ…。チルノは誰にもわたさねぇぜ…」 「えへへ、○○ぅ…」 チルノは目を細めて嬉しそうにしている。あぁんもう馬鹿な子可愛い! 俺はしばらくこのほのかな冷たさと時間を満喫していた。 が、またも来客がやってきた。 「お、あれは」 空に見える黒いシルエット。ミニスカートに下駄なんてファッションは一人しかいない。射命丸だ。あ、こっちに気づいた。 幻想郷最速の速さでこっちに向かってくる。おっと、今日は青の縞か。なかなかマニアックなもん穿いてるな。 「こんにちは○○さん。っと、ずいぶんお暑いことですねぇ」 顔から汗を流しながらにこやかに聞いてくる。 「おのれ射命丸。貴様俺とチルノの仲を妬んでおるのか」 「あたいと○○はらぶらぶなんだぞー!」 「…そうだったんですか?」 「いや、この暑さを考えろ。チルノ見かけたら誰だってこうしたくなるはずだ」 「それもそうですねぇ」 「がーん!○○はあたいをもてあそんだのね!うわきものー!」 「ちょっと待て、俺は誰とも付き合ってないし、浮気もした覚えはないぞ」 「あたいは○○大好きだよ?」 「○○さんも悪い人ですねー。この間だって守矢神社で三人とずいぶんと仲良さそうにしてましたし」 「あっ、てめ!それも見てたのかよ!」 「天狗に隠し事はできないんですよ?」 くそう。この出歯亀天狗に思い知らせてやる。俺はチルノを降ろし、文に向き直る。 「な、なんですか○○さん。え、えっと、私用事を思い出したのでこれで…」 「文」 「ッ!」 今度は文を抱きしめてみる。予想していない行動だったのだろう、目を丸くして真っ赤になっている。 「ちょちょちょっと○○さん何して…」 「お前だって本当はこうしてほしかったんじゃないのか…?」 耳元で囁くように言う。 「馬鹿なこと…言わないで…ください…っ…」 「それにしちゃあ離す意思が見られないが?」 「…私だって」 「あー、○○なにしてんのー!えい!」 「ふぐぉっ!」 後ろからチルノが飛びついてきた。その衝撃で頭が文の胸にうずもれる形となる。 おおう、何たるパラダイス。しかしこのままでは息が苦しい。 「は…はひゃ…ほろほろはあしへふへ(あ…文…そろそろ離してくれ)」 ポンポンと背中を叩いてアピールするも余計強く抱きしめられてしまう。 嬉しいがこれは苦しい…っ! 「…○○さんが悪いんですからね……」 「顔あかいよー?」 「ふふふ、チルノさんのおかげで正直になれました」 「ふえ?」 そしてやっと解放される。 「っはぁ!!ぜーっ、ぜーっ…。あ、文、どうしたんだ…」 「…○○さん」 「は、はいっ」 真剣な目つきで俺をしっかりと見つめる文。これは逆らったら盛大に死ぬ。七回転くらいして死ぬ。 すると突然表情が満面の笑顔になり、 「好きです!」 「へぇい?!」 「おー」 間抜けな声を出す俺と驚くチルノ。チルノは依然として頭に乗っている。 「いやいやいや、さすがにそれはドッキリだろ? どうせそこの草むらんとこにプラカードもった椛が隠れてるんだろ!?」 「…最初は興味本位で取材のために近づいたんです」 「……」 冗談じゃなさそうだ。もう俺も覚悟を決めなければいかんということか。 「ああ、そうだな。博麗神社の時も守矢神社の時もか。というか、遊びに行った先々ほとんどにいたよなあ、文」 「…はい。あなたのことを取材してるうちに新聞のために、ではなくて自分でも知らない間にあなたが好きになってしまって…」 「なんかおかしいと思ったんだよな。取材されてる割には新聞に載らなくて不思議だと思ったんだ。自分で言うのもどうかと思うけど…、なんで俺なんかを?」 「もうきっかけとかどうでもいいじゃないですか。…○○さんじゃないとダメなんです」 まあ俺だって実のところ文は気になってたしそれなりに好意は抱いていた。 でも、こんなこと言われたら男が断れる理由がなくなるじゃねぇか。やっぱ天狗は卑怯だ。 だから応えてやる。 「俺も文じゃないと、もうダメそうだ」 らしくないセリフを吐いて笑顔で答える。こいつの想いに応えてやれるくらいきっと俺は好きになる。 そう言って、もう一度文を抱きしめた。文も背中にその細い腕を回してくる。 夏こそ、燃えるような恋を。 炎々と照りつける太陽が、それをしつこいくらい熱く見守っていた。 …ところで何か忘れてないか。 そういえば頭が軽い。 ………あ。 「しゃめーまると○○がらぶらぶだぞーーーーー!!」 「「うわあああああぁぁぁぁぁ!!」」 チルノが三面記事になる前に幻想郷中に俺たちの春を伝えにいった。今は夏だこの⑨め。 「今回ばかりは特ダネ…持ってかれちゃいましたね」 「……あぁ」 「…でも、この幸せは皆さんに知ってほしいですから」 ---------------------------------------------- あとがき 長編の続き書いてる途中に息抜きがてら。 今年のイチャスレも夏に負けず劣らず熱いものとなりますように。 新ろだ634 始まりは唐突だった。 気付いたら僕は見知らぬ森の一角に座り込んで眠っていた。 「んん……。此処は何処だろう?」 そんな事を呟きながらずれた眼鏡と服装を正しながら考える。 だが自分が何故こんなところで眠っているのか見当もつかない。 とりあえずは現状を把握しようと思い眠りに落ちる少し前を思い出そうと記憶を遡っていった。 中規模会社に入社して行き成り技術部に配属されて一年が経ち、ようやく仕事に慣れて来た頃。 何時ものように試験機の衝圧テストなどが終わり休憩していたら、連日の業務のせいか少しうとうとしてしまった。 「ふぁぁ……。うう…眠たい…」 軽く目を瞑るだけのつもりが眠ってしまったのだろう。 ……。 仕事さぼって寝てしまった事しか把握できなかったorz 「……まさか寝てたからって僕をこんな所まで置いて行ったのか!?」 現在おかれている状況がまったく解らないのであり得ないことを口にしてみる。 「……そんなわけないか」 が、実際に口にしてみるとそんな可能性は無いことに思い至る。 仕事中にそんな事するのは時間の無駄なで本末転倒だからだ。 「ううむ……此処で考えててもしょうがないな。とりあえずその辺を歩いてみよう」 とりあえず僕は現状を打破するために森の中を移動し始めた。 ……見知らぬ森の中を歩き回るって死亡フラグな気がしたのは内緒です。 僕が歩き出して暫くが経った。 歩けど歩けど一向に開いた場所には出ず青々とした木々が生い茂っているだけだ。 最近ではあまり聞かなくなった小鳥たちの囀りまで聞こえてくる。 「ふふ、昔はこう言う所が好きだったな」 ふと、小さな時に「冒険だ!」などと言って林に入っていった時のことを思い出し苦笑する。 今は良い年をしているので走り出すことはないが、自分が子供のように興奮しているのを感じ取っていた。 そんな事を思いながら歩いていると少し広い場所に出た。 目の前には一際大きな樹が生えている。 桜か何かの木だろうか? 「こんな所がまだ残っていたのか」 思わず感心してしまう。 自分の家の近くにも少しだけだが木花はある。 が、どれもほっそりとしたものでばかりで、目の前にある巨木と呼んでも差支えない程のものは残念ながら見たことが無かった。 登ってみたいなどと子供じみた欲求が湧き出てくるが自制する。 そして木の根元まで行き休憩するために座り込み軽く目を閉じた。 「あれ…? 見慣れない人が居ますね」 「ん?」 休憩しはじめて少し経ったとき聞きなれない女の子の声が聞こえてきた。 僕は頭をあげ目をあけて辺りを見回す。 まず右を見る。誰もいない。 続いて左側。誰もいない。 もう一回右を見てみる。やはり誰も居ない。 「あれ? さっき声が聞こえた気がしたんだけどな」 僕は狐に化かされたような気分で首を捻る。 「まあ良いか」 しかし気のせいだと思いまた目を閉じる。 そして辺りは何事もなかったように静かになる。 微かに聞こえる風が木々を撫でる音が心地良い。 暖かな日差しが優しく僕を抱きしめる。 そして僕はまどろみの中におt「って、人が話しかけてるのに寝ないでください!」れませんでした。 「うぇぁ!?」 今度ははっきり女の子の声が聞こえた。 若干怒っているようなニュアンスだった気がする。 そして僕は慌ててまた周りを見る。 が、またしても見当たらない。 「声はするのに姿は見えない……?」 結局僕は見つからないと言外に込めて呟く。 「上ですよ!。上!」 「へ? うわ!」 「な、なんですかいきなり!?。」 教えてくれたので取りあえずは上を見上げる。 そこには……白じゃなくて黒い翼を背に持つ女の子が居た。 「え…と…君は何?」 数瞬固まった後僕は再起動した。 そして恐る恐る聞いてみる。 「何者ではなく何? ですか。なんとなく失礼な響きも含んでますが答えてあげます。私は天狗です!」 「なるほど……天狗だから飛んでるんだ」 「あ、あれ? えらく淡白ですね。最初の反応からもっと驚いてくれると思ってたんですが。」 どうやら彼女は天狗のようだ。 普通ならこの子は何を言ってるんだ?などと思う所なのだが……背中の辺りに羽があってしかも飛んでるのでは否定しようがないです。 とりあえずは天狗かどうかはこの際如何でも良いとして、彼女は普通の人間じゃないと思うことにする。 ちなみに淡白なのではなくて驚きすぎて冷静になってしまっただけだったりする。 「え、あ、驚いてますよ! ただ驚きすぎて逆に冷静になったと言うか何と言うか……」 「ああなるほど。そう言う事ですか」 納得したのか彼女は一旦口を閉じる。 そして沈黙が訪れる。 (な、なんだこの微妙な間は……) 今知り合った自称天狗の少女と向き合ったまま僕は困り果てていた。 「もしかして貴方は外の世界から来た人ですか?」 「外の世界から来た? どう言う事ですか?」 この少女と向き合っていても仕方ないと思い無理やり会話を終わらそうか?等と考えていたら彼女は奇妙な事を口にした。 先ほどの天狗発言と同じく普通なら無視するような言葉だが、今は普通ではない用なので一々反応してしまう。 気付いたらまったく見知らぬ場所に居て、その上自称天狗の女の子に出会ってしまうのが普通な訳がない。 そこで僕は話を聞いてみることにした。 「んーそうですね。ものすごく簡単に言うと此処は貴方の居た所とは違う場所なんですよ」 「ええ…と。世界が違うってことは……」 「納得できるんですか!?」 「御免なさい。処理できる限界を超えました」 「で、ですよね」 という感じに教えてもらうのだった。 天狗の少女――射命丸文さんと言うらしい――が教えてくれた話を纏めるとこうだ。 どうやら僕は幻想郷と言う僕たちの世界からは隔離された世界に迷いこんでしまったらしい。 そしてこの世界はたまに僕のような迷い人が来る事があるようだ。 ここ幻想郷には外の世界と違い人以外に妖怪が存在するらしい。 半信半疑ではあるが目の前にいる文さんも羽とかあるし妖怪だそうだ。いまいち実感できないが取りあえずは理解しておく。 ちなみにこの世界、一度出たら簡単には戻ってこれないようなので、迷い人の中には永住を決める人もそれなりに多いらしい。 せっかくなので僕はしばらくこの世界に居てみることにした。 その間は自分がいた世界での生活がどうなっているのかは考えないようにする。 ……憂鬱になるので。 「ここなら誰も使ってないので、お掃除したらそれなりに雨風を防げると思いますよ」 「おお!。これなら十分ですよ」 僕がしばらく幻想郷で生活してみると言うと、文さんは人里から離れてはいるが何年も誰も住んでいない空き家を教えてくれた。 最初は良いのだろうか?等と思っていたが結局住む場所にあてがあるわけでは何ので使わせてもらうことにする。 「しかし何から何までお世話になりっぱなしですね……申し訳ないです」 「いえいえ気にしないでください。困った時はお互い様です!」 ふと文さんにお世話になりっぱなしな事に気が付き少し情けなくなる。 しかしそんな僕に文さんは微笑みながら気にしないでと言ってくれた。 「……ありがとうございます」 彼女の笑顔のせいか僕も微笑んでお礼を言えた。 「き、気にしなくていいですって! そ、それじゃあ近いうち取材に来ますので! では!」 真正面から感謝されるのは慣れてないのか彼女は矢継ぎ早にそう告げると僕に背を向けあっという間に飛び立ってしまった。 辺りが赤く染まり始めた黄昏時の所為かもしれないが、去り際の彼女の頬が少し桃色に染まっていたような気がした…… こうして僕の幻想郷での一日は終わりを告げたのだった。 新ろだ749 人里からの帰り途、私は山の中腹で見知った顔を見かけて止まり ました。いつもなら軽くからかって通り過ぎるところですが、今日 は腰を据えて話す気満々です。なぜなら……苛立ちをぶつける相手 を探していたからに他なりません。それが下の立場のものであれば 尚よろしい。私が見つけたのはそれにうってつけの相手でした。 「お疲れ様です、射命丸さま。今お帰りですか?」 「ええ、椛。あなたも哨戒任務御苦労さまです」 眼下に見える白狼天狗の犬走椛はこちらの姿を認めると、携えた 剣を納めて会釈をします。私はその目の前に音もなく降り立ちまし た。 「こちらに立ち寄られるなんてなんとお珍しい……どういったご用 件でしょう? まさか、私の取材では!?」 「取材などではありませんよ。ただの世間話です」 「ふぇ、そうですか……」 「時間は大丈夫ですね?」 「……私の千里眼を常に光らせておりますから、大丈夫です。人の 子一人通しません」 「ではしばしの間付き合いなさい」 そうして椛は腰を落ちつけられる哨所に私を案内します。 「射命丸さまが取材でもないのにこんなお時間を取られるなんて。 烏天狗とは寝る間も惜しんで取材に飛び回ってばかりいるものだと 思っておりましたが」 「……私にもどうにも虫の居所が悪いときがあるということです」 「あの方角からだと、人里からお戻りになられたのでしょうが…… 何かあったのですか」 「察しが良くて助かります」 「そうでなければ哨戒任務は務まりません。射命丸さまが人間相手 に遅れを取るなどということはないと思いますが、そんなに機嫌を 悪くされているなんてよっぽどのことがおありになったのでしょう ……もしや紅白の巫女や白黒の魔法使いの仕業では? 天狗を虚仮 にしている人間などそうはおりませんから」 「いえ、違うのです椛……あの二人など手玉に取るのは容易いこと です」 「それでは一体……?」 私は里であったことを椛に話しました。脳裡に浮かぶのは、どん な皮肉をぶつけても笑って受け流すあの軽薄な態度の人間の男のこ とです。人間の分際であやちゃん、あやちゃんって……私は人間の 小娘と同じ扱いですか! 全く、信じられません……。おまけに今 回が初めてではないのです。最近里に行くたびに私のことを目ざと く見つけては気安く話しかけてくるから困ったものなのです。 結局私はその人間を振り切ろうと飛び去ったのはいいものの、思 わず取材まで放り出して山に帰ってきてしまいました。特ダネ一番 乗りよりも、この落ち着かない気持ちをどうしてくれようかという ことのほうが先に立ってしまいました。これじゃあ、新聞記者失格 ですね……。 「ははぁ……きっとその人間の雄は、射命丸さまに好意を持ってい るのですね」 「……どうしてそうなるのです。あの人間はきっと外来人でしょう、 妖怪の恐怖を知らずに生きてきたからこそ、私を玩ぼうなどと思え るのです」 「それは違います、射命丸さま! 人間の雄は好意を持つ雌に対し てはそういう態度を取るものなのです!」 「山を下りたこともない椛が、どうしてそんなことを知っているん ですか……」 「そ、それは……ここだけの話にしてくださいよ」 山の上の守矢神社へ向かう里の人間が、哨戒天狗にこっそり袖の 下を渡して通っているらしいという噂を耳にしたことがありますが、 裏は取れていませんでした。妖怪は金では動きません。しかしそれ が外の世界の書物だったりすれば、興味がそそられてしまうのでしょ う。先ほどの発言も、そこから得た知識のようです。哨戒天狗たち は娯楽に飢えているからとはいえ、まさか椛がそのクチだったなん て。 「それにしても、先ほどから射命丸さまの顔、赤いですよ。その人 間の雄の話をしてから……照れてらっしゃるんですか?」 「何を根拠にそのようなことを……」 椛に言われて頬に手を当ててみる。心なしか熱い……気がします。 熱病にでも罹ったのでしょうか。 「……射命丸さま、それはきっと”恋”ですね」 「あややややや……椛、何を言っているのです! そのようなこと あるわけないじゃないですか!」 「ですが射命丸さま、私にもそのような経験があります。春先にな るといてもたってもいられなくなって、気になった雄の天狗にちょっ と話しかけてみたりするのですけど、どうにも話が噛み合わなくて 苛々したり、ほんのちょっとだけ共通点があっただけで喜びが込み 上げてきたりします……これは私が妖怪になる前の名残りだそうで すけど、今の射命丸さまのお話を聞いておりますと、共通点は多々 あるような……」 「それは恋ではなくて発情では……」 そうは言ってみたものの、これでは私が発情していることにされ てしまいます。それだけはありえないし、だからと言って恋などと は……。 「それに少し前、文々。新聞でも妖怪と人間のつがいの記事が載っ ていたじゃありませんか。それを見ておりましたところ、もしかし たらそうなのではないかなぁと」 「そんな囲み記事までよく見ているのですね、椛……」 「その雄も果報者ですねぇ、よもや射命丸さまの恋心を賜るとは… …」 「だからっ、違うと言っているでしょうに!」 「そうやってムキになるところが怪しいです」 「っ……!」 確かに、その通りです。取材をしているとしばしば遭遇しますが、 対象がこうやってムキになって否定している事件は大抵事実なもの です。 私は椛にこの話をしたことを若干後悔していました。私は椛に愚 痴を言い、それに同意をしてくれればよかったはずなのに、これは どういうことでしょう? むしろ椛に諭されています。 「もういいです、椛に話した私が馬鹿でした」 「えぇ、そんなぁ……私はただ射命丸さまのことを思って」 「時間を取らせましたね、他の白狼天狗たちにもよろしく言ってお いてくださいっ!」 「あっ」 腰掛けから立ち上がったと同時に飛び上がり、一気に加速して哨 戒天狗たちの哨所を飛び出しました。あのままあそこにいたら、椛 が何を言い出すかわかったものではありませんし、他の天狗たちへ の面子もあります。もしただの人間と懇意にしているなんて噂が流 れでもしたら、天狗の社会での権威失墜は免れません。 「はぁ……何をやっているんでしょうか私は……」 山の拠点に戻るつもりだったのにまた山から遠ざかってしまって いました。しかし椛のせいで熱くなってしまった頭を冷やすには、 風を切って飛ぶのが一番でしょう。生憎今日は記事にできるネタを 逃してしまいましたし、このまま幻想郷を一周してネタを探しに行 こう、そう自分に言い聞かせます。 「恋なんて……人間の考えたくだらない概念です。私は新聞記者で すから、あくまで中立の視点を貫かなければいけないのです」 私のことをあやちゃんと呼んでくる、あの人間のことを思い浮か べます。まさか名前を呼ばれただけであんなにひどく恥ずかしい思 いをするだなんて、思いもしていませんでした。……じゃあ私が呼 んでみたらどうなってしまうのでしょう。ちょっと、言ってみよう かな。 「○○。……○○、さん。あぁ……」 名前を呟いてみると、なんともいえない不思議な感覚が喚び起こ されます。温かくて、恥ずかしくって、苦しい気持ち。これが恋… …なんでしょうか? 急速に全身が熱くなって真っ直ぐに飛行する のも困難を極めます。もう飛んでいても一向に熱が冷める気配があ りません。眼下には既に湖が見えていました。この熱はきっと氷精 でも下げることができるかどうか、怪しいものです……。 おしまい 新ろだ796 「――とまあこんな感じで」 「うわぁ、もう終わったんですか」 「うん。短めの話だったしね?」 「それにしたって半刻程度しか経ってないんですけど」 「あはははは……その分中身も薄いと思ってるよ、自分ではね」 「あや。それなりに好評を頂いてるんですけどね、○○さんのコーナー…… どうして中身が薄いと思うんです?」 「感覚と……経験不足、かな?」 「?」 「ああ、ちょっと分かりにくかったかもしれないね。 そこらの書店に並んでいる恋愛小説に目を通すとしようか」 「はい」 「傍目から見たらそりゃまあ気味悪いという前提があるけれど、 甘々シーンに突入すると、何故か僕は悶える」 「うわぁ」 「想像しないほうが身のためだよ? 大の男がうねんうねん悶えるところなんて精神衛生上よろしくないし」 「デスヨネー。……それとこれと何のつながりが?」 「他者の書いたものを見て、悶える。ただ自分が書いたものを見てもぴくりとも来ない。これが根拠」 「またしょうもない……」 「五月蝿いやい。もう一つの経験不足っていうのは……うん」 「……あからさまに落ち込みましたね」 「彼女いない歴=年齢がリアルタイムに更新してるからね。 経験が無い以上、あちらこちらの描写が薄っぺらいものになるのは必至なのさ。 勿論、物書きとしての経験もこっちきてからだから……まだぺらぺらだね」 「なるほどなるほど……○○さんは現在フリー……と」 「何メモしてるのさ」 「気のせいです」 「なんだか嫌な予感がする。それを僕にも見せるんだ」 「お断りします。乙女の秘密を知ろうだなんて……○○さんったらやらしー」 「下心は一切ないからね。さあ、それを僕に寄越すんだ」 「いーやーでーすー……あれ、気がついたら後ろが壁……逃げ道はどこっ」 「そろそろ観念したらどうだい、文」 「あややや……そのわきわきにぎにぎと生々しく動く手は何ですか○○さん!」 「悪い子にはオシオキをしないとねー?」 「だっ、誰か助けっ……あゃーーーーっ」 ~青年教育中~ 「……ふぅ、満悦満悦。文花帖の該当項目も墨で無かった事に」 「あぅ……もうオヨメに行けない」 「大げさだなぁ文は……ちょっと全力でくすぐっただけじゃないか」 「乙女の身体を弄んだことに間違いはないですよぅ……うぅ」 「いやぁ、それにしてもいい声で"啼く"んだね、文は」 「ふぇっ?」 「正直たまりませんでした」 「あ、あや……や……」 「羞恥で顔を朱に染めた烏天狗……うむ、これでもう一筆いけそうだ」 「!?」 「さーて、早速執筆さぎょ……あの、文?」 「なんでしょうか」 「ここ、編集所」 「そうですね」 「何故団扇を出しているのかな?」 「……てっけんせいさい?」 「そこで疑問系!?いえ何でもないというかごめんなさいというかお願いだからその団扇を下ろして」 「い・や・で・す。それとも責任取ってくれますか?」 「この際謝罪でも責任でもなんでも……責任?」 「ええ。私がカラダを許したオトコとしての責任ですね」 「所々言い方が卑猥だよ!?」 「……」 「うんだからその団扇を下ろして……ね? というか僕なんかでその責任取れるの?」 「むしろ○○さんじゃないと取れないですね。……さて、それでは御覚悟♪」 食べられました 新ろだ2-065 妖怪の山、ふもと付近。 今日もこの扉を2回、ノックする。それが最近の私の日課になっていた。 「○○さーん、私です、射命丸です」 彼の家の扉には鍵がない。無用心極まりないが彼はさほど気にしていないらしい。 一応私も礼儀としてさっさと家に立ち入るなんて真似はしないが、いつか彼が痛い目を見るのではないかと心配している。 どたんばたんと彼が騒々しく扉に近づいてくるのが聞こえる。そんなに急がなくてもいいのに。 「おはよう。いやあ、にしても記者さんは朝も早いなあ」 と寝ぼけ顔ではにかむ彼はつい半年前ほど前にこの幻想郷にやってきた外界人である。 丁度彼が幻想郷に来て間もない頃、妖怪に襲われているのを助けてから親しくなった。 「ジャーナリストはスピードが命ですからね。これくらいは正に朝飯前って感じです」 「や、僕なんてのは本当に色々と遅いね。緊張感がないんだろうね。……まあともかく、中へどうぞ」 「昨日の原稿、書き終えたよ。いや人間ならまだしも神様相手の相談は難しいね」 彼は外の世界でカウンセリング、つまり悩みの相談についての勉強をしていたらしい。 彼自身人と話すことが好きらしく、久々の外界人ということで私が取材をしたときも饒舌そのものだった。 不思議と彼とは話しやすく、この幻想郷のことも彼はすぐに吸収していった。 そしてあるときの会話の中で私は彼に『私達が出している新聞にちょっとした相談コーナーを書いてみないか』と提案したのだ。 そのときは異変や別段これと言った特ダネもなく、新聞の売り上げが伸び悩んでいた。 我々天狗の仲間内でも、目新しいことをしないと売り上げは落ちるばかりだ、という声が多かった。 何より穏やかな人柄と意外と豊富な知識を持つ彼にぴったりだ、と思ったからだ。 こんな自分に仕事をくれるなら何でもやろう、と彼も快く了承してくれた。 「お疲れ様です。それでは早速、今回分のご相談をお渡ししますね」 「うん、どうも。……わ、今度は守矢の御柱様かあ。また凄い人……、あいや、神様が投書したもんだ」 私の観察眼は正しかった。 ○○さんは少し自信が無い様だったが、それは杞憂に終わった。 相談コーナーを設けて数回もしたら、文々。新聞の編集部に毎日多くの投書が来る様になった。 購読者からの声も相談コーナーについての内容のものが多くなったし、新規購読者も増えた。 今では一回につき一人の相談に答える形になってしまったが、彼が原稿を落としたことは1度も無い。 「あ、それで、今日の本題はこれなんです。本の出版の件で」 「ああ、本かあ。僕は構わないんだけれども、そんな本が本当に売れるのかい?」 「またまたそんな謙遜しないで下さい!我が文々。新聞の看板コーナーなんですから!」 記者さんが言うんならきっとそうなんだろうね、照れるな──と頭を掻く彼。彼が恥ずかしがるときにする所作だ。 彼が来てから半年、私はほとんど毎日彼と顔を合わせている。前述の通り日課である。 彼の家を訪ね、仕事の話をして、それから他愛も無い話をして談笑する。 もしかしたら仕事というのは免罪符に過ぎず、私は純粋にこの人と一緒に居たいと思っているのかもしれない。 結局今日は本についてのよもやまの話といつもの世間話に費やした。 明日の夜は博麗神社で宴会が開かれる。そのための体力温存を彼から提案されたので、私はいつもより早くにお暇した。 いつもなら宴会前夜はスクープ写真を撮るぞ、とかそんなやる気に燃えていたのだが……。 ……今回ばかりは彼と二人っきりで呑んだりしたいなと考えていた。 ただ気になるのは彼に女っ気が無い故に嫉妬の炎を燃やさなくてはいけないかもしれないのだ。 女っ気がない上に、誰にでも分け隔てなく接するのが彼だ。人気の男性なのだ。 きっと皆彼を狙っているだろう。仕事のときとは、いつもとは違う種類のやる気が湧き上がってきた。 --- 「じゃあ、○○の本の出版も祝って、かんぱーい!」 宴会も盛り上がってきたところで、白黒の音頭で○○さんの祝福が行われた。 グラスの当たる音がそこかしこで響く。彼は酒の所為かもう耳まで赤く染まっていた。 先ほどから彼は次々に酌を受けていたようだった。鬼、永遠亭の医者、スキマ妖怪等々。まったく、お人よしにも程がある。 「わは、わははは。お酒には弱いって言ってるじゃないですか。もう、もう飲めないって。わははは」 で、出来上がってる…… 「何言ってんだよ、まだまだこれからだろぅ?○○」 「そうそう、夜は永いのよ」 とそれぞれ○○さんの両腕に抱きつく鬼とスキマ妖怪。 スキマ妖怪に至っては腰をくねらせたり、吐息を吹きかけたり。若干色仕掛け入っていた。……あーっ!どこ触って……! 「いや、もう駄目。無理ですって……わははは」 彼は別に酒乱ということでもないようで、いつもの通り穏やかに接していたが…… その所為で、皆段々調子に乗ってきたようだ。 ……ちょっとは気にして欲しい……。 宴の熱気も高まってきた頃、 「あー、少し……気持ち悪くなってきた」 そんな苦しそうな彼の声で我に返った。 「大丈夫?医者もいるんだから、診て貰えば?」 「いや、大丈夫です。少し……」 彼が私をちらと見たのを私は見逃さなかった。 「……風に当たってきますね」 「わ、私もっ」 彼が立ち上がると同時に、私も立ち上がって彼の後を追いかけた。 「……ふう、みんな際限なしに飲むね。予想以上だ。参ったよ」 静かな境内。いつもと同じ調子の彼の声がよく響く。 ……実際、彼は私のことをどう思っているんだろう。 命の恩人なのか。それとも仕事仲間なのか。親しい友人なのか。それともそれ以外の何かなのか。 私は何を話せば良いのかわからなくなってしまい、黙りこんでしまった。。 「…ブン屋さん?」 「……え?あ、はいっ」 突然名前を呼ばれたので、びっくりした。 反応が遅れたのは、いつも彼が私を呼ぶときの『記者さん』ではなく、きちんと名前で呼ばれたからだった。 何故……?驚きと困惑で、心拍数が上がるのを感じた。 「ブン屋さんも飲みすぎた、とか?」 「い、いや、そういう訳では、ないんですけれどもね……」 「じゃあ、ちょっと……」 と言いながら、彼はどこからともなく御銚子と御猪口を二つ取り出した。 御調子を揚げ、飲むか否かのの質問のサイン。私は迷わず頂くことにした。 「乾杯」 「……乾杯」 御猪口が静かに音を立てた。そのお酒は不思議な味がした。 「この御調子と御猪口、何だか分かる?」 御猪口を乾し、彼が言った。どちらも不思議なところは見当たらなかった。 「これね、僕が新聞の記事の仕事決まったとき、ブン屋さんとお酒飲んだ一式」 「あ……」 白磁に烏。そうだ、これは私がお祝いにと祝杯を上げた時、彼が持ち出したものだった。 「僕さ、この郷の人は皆良い人だと思ってるんだ。皆優しいし、現にこうして宴会にまで呼んでくれるしね。 お酌してくれたりさ。皆飲め飲めって、少し強引だけどね。凄く……有難いよ」 「……」 私は少し俯いてその話を聞いていた。 「でもさ、やっぱり一番感謝してるのは、ブン屋さんなんだ。命を助けてもらったり、その上仕事まで紹介してくれてさ……」 「やっ……やっぱり」 「ん?」 聞かずにはいられなかった。彼の口から答えてもらわないわけにはいかないのだ。 「それだけ、なんでしょうか……?」 彼が私に視線を移した。今までの彼には見られない、真剣な眼差しだった。 少しの沈黙があった。私はすぐにでもそこから逃げ出したい衝動に駆られた。 彼が視線を空に向けた。私は怖くなってまた俯いてしまったが、きっと綺麗な空なんだろう。 彼は少し困った風にため息をついて口を開いた。 「……毎日、会いに来てくれて。話をしてくれて。そんなことが続くからさ、最近僕少し欲が出始めちゃってるんだよ」 「……」 怖い。彼は私の質問を、どう受け止めたのだろうか。 「……『毎日会う』、とかじゃ駄目なんだ。物足りないんだ。もうずっとさ、一緒に居たいとか考えちゃう」 え……? 今、この人は何と言った? 「もうこの人じゃなきゃ駄目なんだ。他の誰でもない、この人だ、ってね」 今度はきちんと耳にした。聞き間違えなんかじゃない。 びっくりして私が彼の方を見ると、彼は酒が入っているときよりも耳まで顔を真っ赤にしていた。 「……文さん」 「え?あ、はいっ」 きっと初めて名前を呼ばれたせいか、すこし反応が遅れてしまった。 それから彼はこれ以上ないと言うような照れくさそうな顔で、 「……好きです。とても。……これだけじゃ、いけないかな?」 私の心拍数も振り切れそうだった。 耐えられなくなって、私は全力で彼の胸に飛び込んだ。 「十分ですっ、十分ですっ……わああああ」 「わ、ちょ、ちょっと、記者さん?」 嬉し涙というのは初めてかもしれなかった。際限なく溢れてくるし、止まってくれとも思わなかった。 いままで胸につかえていたものが流れ出るような感覚だった。 「そっか、十分か……」 と彼は私を優しく抱きしめてくれた。包み込むように、しっかりと。 応えるように私も、彼を抱きしめ返した。 「……まだ酔いは覚めないけどさ。もうちょっと、酔ってもいいよね、文さん」 「……はいっ。でも、もうすこし、このままで……」 「……喜んで」 ……夢も、酔いも。まだ、覚めないでほしい。そう思った。 -----------------------------------------------------------
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◇===================================== カード名 . ..: 終誕を謳う字列 虚飾 [綴字]≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ レアリティ...: R≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ カードスキル : [原初字列]が【自場】山札から"字列"を1枚手札に加え、それが対価2以下なら顕現【敵場】CF終了時敵手札に[分岐の言葉]を1枚加える。既にあれば2枚引く≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ステータス. . : 対価 4 SP:2 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ フレーバー .: =====================================◇終誕を謳う字列/虚飾/R/Cost 4/SP 2/[原初字列]が【自場】山札から"字列"を1枚手札に加え、それが対価2以下なら顕現【敵場】CF終了時敵手札に[分岐の言葉]を1枚加える。既にあれば2枚引く/[綴字]/[][]R + 口上 ―― 其れは分岐を謳う言葉。分け合う言葉、あなたに捧げる、私の言葉!遺すべき最初で最後、描き出せッ!顕現。―― [終誕を謳う字列]!by宇佐見 菫子 《関連札》 原初字列 分岐の言葉
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主人公 選択肢 投票 博麗 霊夢 (0) 禿 (0) 紅魔郷 選択肢 投票 ルーミア (0) 大妖精 (0) チルノ (0) 紅 美鈴 (0) 小悪魔 (0) ぱこうり (0) さくよさん (4) レミリア・スカーレット (0) フランドール・スカーレット (0) 妖々夢 選択肢 投票 レティ・ホワイトロック (0) だいだい (0) アリス・マーガトロイド (1) リリーホワイト (0) ルナサ・プリズムリバー (0) メルラン・プリズムリバー (0) リリカ・プリズムリバー (0) 魂魄 妖夢 (0) 西行寺 幽々子 (0) 八雲 藍 (0) ぶたりん (1) 永夜抄 選択肢 投票 リグル・ナイトバグ (0) ミスティア・ローレライ (0) 上白沢 慧音 (0) 因幡 てゐ (0) 鈴仙・優曇華院・イナバ (1) 八意 永琳 (0) 蓬莱山 輝夜 (0) 藤原 妹紅 (0) 萃夢想 選択肢 投票 伊吹 萃香 (0) 花映塚 選択肢 投票 生ゴミ (0) ンこさん (2) 風見 幽香 (0) 小野塚 小町 (0) 四季映姫・ヤマザナドゥ (0) 風神録 選択肢 投票 秋 静葉 (0) 秋 穣子 (0) 鍵山 雛 (1) 河城 にとり (0) 犬走 椛 (0) なえなえ (3) 八坂 神奈子 (0) 洩矢 諏訪子 (0) 緋想天 選択肢 投票 永江 衣玖 (0) てんこちゃん (0) 地霊殿 選択肢 投票 キスメ (0) 黒谷 ヤマメ (0) 水橋 パルスィ (0) 星熊 勇儀 (0) 古明地 さとり (0) 火焔猫 燐 (0) 霊烏路 空 (0) 古明地 こいし (0) 星蓮船 選択肢 投票 ナズーリン (0) 多々良 小傘 (0) 雲居 一輪 (0) 雲山 (0) 香霖堂 選択肢 投票 森近 霖之助 (0) 朱鷺子 (0) 三月精 選択肢 投票 サニーミルク (0) ルナチャイルド (0) スターサファイア (1) 儚月抄 選択肢 投票 レイセン (0) 綿月 豊姫 (0) 綿月 依姫 (0) 音楽CD 選択肢 投票 宇佐見 蓮子 (0) マエリベリー・ハーン (0) 求聞史紀 選択肢 投票 稗田 阿求 (0) 旧作 選択肢 投票 神 (0) 魅魔 (0) 名前 コメント
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《エボルネイチャー》 エボルネイチャー R 自然文明 (4) クリーチャー:エメラルド・モンスター 4000 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から進化クリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。 収録セット 「零明編(グローリー・アース) 第1弾」
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まとめ編集の手順は、こちらから 主人公 紅魔郷 妖々夢 永夜抄 花映塚 風神録 地霊殿 星蓮船 神霊廟 輝針城 紺珠伝 天空璋 鬼形獣 虹龍洞 獣王園 萃夢想/緋想天 心綺楼/深秘録 憑依華/剛欲異聞 DS 香霖堂 三月精 茨歌仙 鈴奈庵 酔蝶華 求聞史紀 儚月抄 秘封倶楽部 旧作 西方 その他 主人公 霊夢 魔理沙 紅魔郷 ルーミア 大妖精 チルノ 美鈴 小悪魔 パチュリー 咲夜 レミリア フランドール 妖々夢 レティ 橙 アリス リリーホワイト ルナサ メルラン リリカ 妖夢 幽々子 藍 紫 永夜抄 リグル ミスティア 慧音 てゐ 鈴仙 永琳 輝夜 妹紅 花映塚 文 幽香 メディスン 小町 映姫 リリーブラック 向日葵妖精 風神録 静葉 穣子 雛 にとり 椛 早苗 神奈子 諏訪子 地霊殿 キスメ ヤマメ パルスィ 勇儀 さとり 燐 空 こいし 星蓮船 ナズーリン 小傘 一輪 村紗 星 白蓮 ぬえ 神霊廟 響子 芳香 青娥 屠自古 布都 神子 マミゾウ 輝針城 わかさぎ姫 赤蛮奇 影狼 弁々 八橋 正邪 針妙丸 雷鼓 紺珠伝 清蘭 鈴瑚 ドレミー サグメ クラウンピース 純狐 ヘカーティア 天空璋 エタニティラルバ ネムノ あうん 成美 里乃 舞 隠岐奈 鬼形獣 瓔花 潤美 久侘歌 八千慧 磨弓 袿姫 早鬼 虹龍洞 ミケ たかね 山如 魅須丸 典 龍 千亦 百々世 獣王園 慧ノ子 美天 ちやり 日狭美 残無 萃夢想/緋想天 萃香 衣玖 天子 大ナマズ 心綺楼/深秘録 こころ 菫子 憑依華/剛欲異聞 紫苑 女苑 尤魔 DS はたて 香霖堂 霖之助 本読み妖怪(朱鷺子) 三月精 三月精 サニーミルク ルナチャイルド スターサファイア 茨歌仙 華扇 鈴奈庵 小鈴 酔蝶華 美宵 求聞史紀 阿求 儚月抄 依姫 豊姫 レイセン 秘封倶楽部 秘封倶楽部 蓮子 メリー 旧作 魅魔 幽玄魔眼 夢美 くるみ エリー 夢月 ユキ 夢子 神綺 西方 VIVIT マリー ミリア その他 神主 ・毛玉 妖忌 ・玄爺 魔理沙の父 ・西行妖 人形 紅魔館のメイド 永遠亭のウサギ レイラ ハーレム? 東方学園 修羅場? 分類不能 企画もの
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本垢 Era nostal 93LK Spp型 でもピアス8 なんのためのSTR130だか・・ STR130 VIT90 AGI20 DEX40 仕事:ADトレイン 生体トレイン ゼロスティトレイン 以上。 スキル再振りが来る頃にはちょっと上げてBBにするかも。 Era step 99(予定)AX EDP型 ハイド10 二刀修練?なにそr STR120 VIT100 AGI40 DEX30 仕事:ロキ破壊 闇討ちPK 廃スレのネタ提供。 ハルキュレイション来たらもちろんとるぉ 森近 霖之助 87WIZ 77~87のキャラ引き上げ担当 メス垢その1 Flandre Scarlet(lは全角) 98WIZ ADで88~98のキャラ引き上げ担当、血騎士ゼロスティ係 Remilia Scarlet 85ダンサー ADとゲフェニアでのS4U担当 なぜかニヨとロキ無し オート赤マリス砲装填器 99セージ ハイドラ養殖の賜物。付与セージからの格上げ。 転生してもきっとるくるんの専属SP譲渡マシーンにry メス垢その2 宇佐見 蓮子 80前後騎士 AD第二トレイン予定。が、生体のおかげで出番がry マエリベリー ハーン 91リンカー DEX99 VIT90 stepのAX魂ブーストキャラ。SP? つ[イグ実] Help me,ERINNNN!! 56養子コートケミ ADPK、ボス狩り時のコート役 メス垢その3 Apocalypse 88クルセ 未来のサクリクイッケンキャラ。ロキ献身役も視野に入れつつ・・
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修羅場?4 4スレ目 239-240 4スレ目 233(咲夜)から派生 ----------------------------------------------------------------------------------------------- ――数分後。 さて、俺が咲夜から貰ったプレゼントに舌鼓を打っていると……。 「ねえ、おつまみ持ってきたんだけど、ちょっと台所借りていいかしら」 「どうぞ。場所はわかる……ってもうかよ」 早い。早すぎ。 俺が言い終わる前には皿に切り分けられたチーズが乗っていた。 「時間が勿体無いでしょ?」 「まあ、ね。ただ、俺に待つ楽しみは無かったわけだが」 「それはまた今度のお楽しみという事で」 「期待してる」 軽く笑い合う。 ――ここまでは良かったんだ。そう、ここまでは。 「○○さーん! 今日はドアを破らずに参上ですよー! ……って、なに、してるんですか」 いきなり玄関から疾走しながら文が来訪。しっかり床にブレーキ痕を残して。しかし俺と咲夜を見た瞬間無表情に。そしてさらに……。 「あら、今日は珍しく貴方の家ににしては騒がし い の ね……」 窓からえーりんさん登場。前回はトイレから。その前は天井から。いつも思うが、貴女はマトモに出てこれんのですか。スキマ妖怪じゃあるまいし。そしてやっぱり俺たちを見た瞬間に無表情にチェンジ。 「「「…………」」」 いきなり張り詰めていく空気。これって修羅場モード? 微妙に男として嬉しいが、動けない……! この状態で動いたら、俺は間違いなく殺される……! 「残念だけど、○○はもう私と飲んでるから。どうぞ安心してお帰りになってください」 「そんな値段ばっかり高いジュースみたいなお酒じゃ○○さんは満足しません! ここは私が持ってきた天狗に伝わる大吟醸を!」 「可哀想に。二人とも舌が馬鹿になってるのね。治療ついでになんならその煩い舌、引っこ抜いてあげてもいいけど?」 「「「…………」」」 「コッチの言う事が理解できないみたいだから率直に言うわ。年齢不詳の人外はさっさと消えなさい。お呼びじゃないのよ」 「知らないんですか? 最近の世論の傾向は外見重視なんですよ。ああ、私や○○さんと違って半分ほど無職やってるお二方には関係ないお話でしたね」 「最近の若い子は短気で駄目ね。それとも知恵遅れかしら? ここまで酷いと薬どころか死んでも治らないでしょうけど。あら御免なさい。つい本音が」 「「「…………(ギリィッ)」」」 幕○内ばりに即ボディーにクる皮肉の応酬の後は痛いまでの静寂。 あ、あれ? 俺、いつ死亡フラグ立てたっけ? 「……このままだと埒が明かないわね。二人とも、表に出なさい。ここだと○○に迷惑がかかるわ」 そう静かに、しかし鋭い殺気を叩きつける咲夜は、何時の間にかメイド服を着ていた。 そしてバスケットの中にはさっきまで着ていた服が。さっきまでメイド服もこの中に入れていたのだろう。流石は瀟洒なメイド。 しかし、いつもの彼女ならこの面子での勝負、少々分が悪いだろうが、なんか後ろにやたらゴッツイ背後霊みたいなのが見える。 「ええ、こちらこそ望む所です。身の程知らずな人間のメイドと頭のネジが全部トンだ宇宙人に、本当の天狗の力というものを見せてあげます」 ふんっ、と鼻で笑う文。結構長い間生きてるだろうに、今の彼女は外見相応って感じだ。セリフは真っ黒だが。 因みに、いつも彼女の肩に留まってる烏は当の昔に逃げ出した。 今頃は根性で大結界を越え、夏の海の町で本当の自分を取り戻している事だろう。頑張れ。超頑張れ国崎住人(仮名)。 「あらあら。無知もここまでくると可愛いものね。でも……躾のなってない狗と烏には少し教育が必要かしら?」 頬に手を当て、たおやかに微笑むえーりんさん。その笑顔が今は怖い。なんか目だけ笑ってないし。二人に挑発交じりの殺気をビンッビンに飛ばしてます。これが永遠亭のドンのカリスマ……! でも一瞬だけそんな彼女にゾクゾクしてなじられたい、とか思ったのは俺だけの秘密だ。人として色々大切なものを失いかねん。 (死人が出ませんように……。いや、えーりんさんは蓬莱人だから死なないけど) ――キィィィィィン!! 瞬間、圧倒的な霊力が大気を圧迫し、空を、大地を切り裂く弾幕音がここまで聞こえてくる。 つまり、始まるのは毎度おなじみ弾幕ごっこ。……これで“ごっこ”? いやいや妖夢。俺的にそれはない。 そして(俺的)神々の黄昏が始まって数分後。 ――ガラッ。 また誰か来た。今度は玄関の反対側に位置する窓から。 「お、お邪魔しまーす」 これもまた見知った顔の一人、ミスティアだった。 実の所、俺は彼女の店の常連だったりする。 「どうした? やっぱミスティアも新聞読んだのか?」 「うん。それに少ない常連さんだから……」 そう言って八つ目鰻をくれた。かなり美味そうだ。 「悪いね。しかし何ゆえ窓から」 「最初は玄関から入ろうとしたんだけど、なんか凄い事になってて……」 そこまで言ってじわり、と涙を浮かべる。 ……ああ。あの中に突っ込めば妖怪でも下手すりゃ死ねるわな。 だが俺にあれを止める勇気は無い。命は惜しいのだ。 今もなお聞こえてくる怒号と弾幕音をどこか遠くで聞きながら、涙目で震えるミスティアの頭をクシャっと撫でる。深い理由は無い。なんとなくだ。乾いた心に潤いが欲しかったのは否定しない。 「じゃ、今後ともご贔屓にー♪ お誕生日おめでとー♪」 それで気を良くしたのか恐怖を忘れたのかは知らないが、ミスティアははにかみながら歌うように窓から去っていった。可愛い奴だ。 ――これで終わり。覚悟はいいかしら! ――それはこっちの台詞です! ――オーラスね。……悪いけど少し本気を出すわ! 「…………」 ――幻世「ザ・ワールド」! WRYYYY! 無駄無駄(以下略)ァ! ――疾風「風神少女」! 全ては我が戯言也! ――天呪「アポロ13」! ……私の後ろに立つな! 聞こえない。聞こえるけど今迄で一番大きい力の奔流と爆音なんて聞こえない。聞きたくない。 つーか何でこんな所でそんな高レベルスペカぶっ放すかね。家が吹っ飛んだらどうしてくれる。 この年で家無き子とかマジ勘弁。恥ずかしすぎ。 執行を待つ犯罪者のような心情でひたすら祈る。 ――しーん。 物音が聞こえなくなった。 どうやら終わったらしい。さっきのが最後の一撃か。 ――シーン。 「……?」 音が無い。誰も入ってこない。 恐る恐る外に出てみる。 「……地獄?」 簡単に言ってそんな感じ。 大地は抉られ、木々は根こそぎ持っていかれて、ナイフがそこら中に刺さり、何かよくわからない薬品で溶かされた後がある。 当然周囲に生き物の気配は無い。でも俺の家は無傷。シュールな光景だなオイ。 で、お三方は……。 ――死ーん(×3)。 「……トリプルKO。死屍累々ってか」 現実逃避気味に呟く。が、そうも言ってられない。現実は過酷なのだ。 先の選択を後悔しようにも時間は決して巻き戻る事はなく、ただ愚直に進み続けるのみ。 故に今を生きる俺に決して停滞は許されない。撤退は死を意味する。無力な俺に幸在れ。 ……さて、どうでもいい事を考えるのも止めにして、そろそろマジで現実を直視しよう。本当にどうする? ――コマンド? ――① 当然三人とも家まで送ってあげる。 ――② ここで叩き起こす。 ――③ …………紳士らしくお持ち帰り。 ①はちょっと無理。一番近い紅魔館も徒歩だと小一時間はかかる。永遠亭は当然それ以上。文の家は知らん。仕事道具はこの暗さと周囲の惨状では使えない。却下。 ②は起こす際に俺が死ぬ可能性があるので激しく却下。つーか完全に伸びてて、揺すっても叩いても起きそうにない。皆ハッスルしすぎ。 ③は……どうやら精神的に疲れた今の俺の頭はかなり膿んでいるらしい。寧ろ腐りきってる。が、現実的にこれが一番楽な選択肢だろう。はい決定。 「つまり、三人とも俺の家に泊まるのか……。今日は野宿だな。俺の家狭いし」 何が悲しくて自分の家のまん前で野宿なぞせにゃならんのだ。 ここは俺の家だぞ。しかも忘れていたとはいえ、誕生日。 しかしこの天国のような地獄の環境で俺の理性が保つとも思えない。溜息をつきながら天を仰ぐ。 (m9(^Д^)プギャー!! 男一人で寂しく野宿テラワロスwwヘタレ乙wwwwうぇうぇww) ――星が、月が、俺を嗤っていた。ジーザス。海苔巻さん家のアラレちゃんに砕かれろ。 ……ネタが浮かんだら続くかも。 4スレ目 296 「ねぇ~こないだの宴会で一緒に飲もうって約束したでしょ~?ね~」 「違うわよ!あたいが先に弾幕ごっこで勝負するって約束したのよ!」 「遊んでくれるって約束したよね?ね。 何 と か 言 い な さ い」 まずいことになった。先日神社の近くをフラフラ歩いてたら唐突に宴会に引き込まれたのだが、 ついつい勢いで飲みすぎて約束を全く同時にトリプルブッキングさせてしまったらしい。 ここは一つ上手いこと受け流して一人ずつ対処しようとも思ったのだが我の強い三人。 歩く百鬼夜行こと 伊吹 萃香 幻想郷の愛されし⑨ チルノ 生きる核弾頭 フランドール …うん。まずい。チルノならなんとか口先三寸でなんとかできるが萃香は酒が入ると 理屈なんぞ蹂躙してナンボになるし、フランに至っては口答えした時点で死亡フラグが 成立する。さてどうしたものか・・・ 「え・・・と、な。せっかくまたこう大人数で集まれたしここは一つみんなd」 眼前で手首まで地面にめり込んだ萃香の拳。 髪を焦がしているレーヴァテイン。 場の展開の速さについていけないチルノ。 「「なんか言った?」」 「いえ・・・」 まずい。まずいの三乗だ。この二人目がすわっちゃってるよ。 どうにか・・・どうにか平和的かつ死亡フラグの立たない解決法を・・・ 「ねぇ二人とも○○が困ってるじゃない。せっかく遊んでもらうんだかられーぎを わきまえないと駄目よ!」 おぉ!いいぞチルノ!まさかこの面子でそんな常識的な言葉を聞けるとは!もう⑨ なんて言わないよ! 「誰が○○と遊ぶか弾幕ごっこで決めましょ!あたいってば天才ね!」 前言撤回。この馬鹿自分で地雷を起爆させやがった。⑨にも程がある。 次の瞬間フランがレーヴァテインを萃香に向かって振り下ろし、萃香は手に集めた超高密度の 鬼火で受け止めた。二つの超高温の力が熱波を生み チルノが蒸発した。 「チ、チルノーーーーーー!!」 「「そんなの放っときなさい!」」 「お、お前ら鬼だ!悪魔だ!人間じゃねぇ!」 「鬼よ!」 「悪魔よ!」 「「人間じゃないわ!」」 さてどうしよう。このままいくとここら一帯焦土になりかねん。どちらか片一方にブッ飛ばされる覚悟で A・萃香と飲ま飲まイェイ B・フランちゃんとウフフ C・チルノを復元すべく頑張ってみる D・パチェ萌え 4スレ目 448-449 「・・・というわけなんだ。なんとか頼めないか魔理沙。」 場所は魔法の森霧雨亭。妖怪退治の依頼中である。 「ん~まぁお前の頼みと来れば・・・そう無下に断るわけにもいかないぜ」 「すまん。助かる。この礼はいつか必ず。」 「いつかなんて言わずに明日にでも蒐集に付き合ってもらうぜ」 「・・・ハイ」 魔理沙の蒐集と来ると半ば強奪まがいのことにもなりかねないので正直 気が進まない。しかし今は村の危機なのだ。個人的感情で皆を巻き添えには出来ない。 「ちょっと・・・その蒐集ってどこに行くつもりよ?」 玄関から声をかけてきたのは動かない大図書館ことパチュリー・ノーリッジ。 何度か宴会でも顔を突き合わせているし、何度か蒐集という名の強奪の被害者 になっていただいたこともある。話していてもすぐに真っ赤になって俯いてしまうく らいに病弱のようでなんとも不憫なことである。 「人の家に勝手に入るのはよくないぜ。」 「無理やり入るのもよくないわ。っていうか誤魔化さない。」 「お察しの通り真っ赤な館の大図書館までな」 「そうは行かないわ・・・そこのあなた。今回の妖怪退治は私が請け負うわ。 その代わり報酬として魔理沙から魔道書の奪還を手伝ってもらう。いいわね?」 「ぞっとしない話だぜ。・・・で、どっちに頼むんだ?」 「え、と・・・。先に頼んだのは魔理沙だけど心情的にはパチュリーにというか・・・」 「煮え切らないわね。」 「煮え切らないぜ。よし。こうしよう。今から全員で村まで下りる。そこで妖怪を待って 仕留めたほうがこいつを一日自由にできる。」 「乗ったわ。」 …成功報酬が悪化してる。ともあれこうして三人で村まで行くことになったのである。 「で、あれが村の存亡を脅かす妖怪ってわけか?」 「アレ・・・うちの館の前の湖にいる氷精よね?」 「そうだけど・・・」 今の季節は農作物の収穫時だし、稲の成長期である。そんな時期に氷を降らされたり 気温を急激に下げられたりしたら最早死活問題である。氷精にしてみれば遊んでいる つもりかもしれない。現に何やら妙に楽しそうである。 「まぁ普通の人間には荷が重いわね。」 「普通の魔法使いには丁度いい相手だぜ。」 「先手!」 「必勝!」 二人の手に急速に魔力が集まり高まっていくのが素人目にもわかる。やはりこの二人 普通じゃない。 「ロイヤルフレア!」 「マスターァァァァァ!スパァァァァァァァクゥ!」 目をくらまさんばかりの閃光が巻き起こり、気付くと氷精は消えていた。 「さて。」 「どっちの勝ちかしら?」 じっとこちらを見る二人。見えてるわけねぇだろあんな光の中。 「ごめん。さっぱり見えなかった。」 「やっぱりか・・・まぁいきなりあんな大技出したし仕方ないといえば仕方ないぜ」 「じゃあどうするの?」 「ま、ノーゲームが妥当だろ。ロイヤルフレアなんか撃ったんだから体調も良くないだろ? そんな中蒐集に行くのも気が引けるしな。」 「まさかお前からそんな台詞が聞けるとはな・・・愛してるぜ魔理沙」 「お前・・・その台詞アリスにも吐いたろ?」 「いいだろ?挨拶みたいなもんだ。」 くいくいと服の裾を引っ張られる。振り向くとパチュリーがこちらを・・・睨んでる? 「どうしたパチュリー。自分の顔なんか指差して」 「ん」 「・・・別に何も付いてないよ?」 「ん!」 「顔色も悪くないし・・・っていうかいつもよりいいくらい」 ごきり。と足を踏まれた。それもかなり思い切り。 「あたしもう帰るわ!さよなら!」 「???」 突然に怒り出したパチュリーとは対照的に魔理沙は妙にいい顔である。・・・よくわからん。 途中で休憩にネコソギラジカル読んだのがいけなかった。 展開の薄っぺらさをどうにかしたいな。 4スレ目 518 521 姉さん大変ですぼくの家では今とんでもない修羅場に見舞われています それはもう地獄の閻魔も裸足で魔界のアホ毛の元へと身投げせんばかりの殺気殺気殺気で ぼくだって逃げ出したいけどこの二人の女の子が一心不乱に紅魔館のキッチンでチャーハンを 炒めに炒めているのを逃げるなんてそれはさすがに逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ 「いくら門番だからって、チャーハンの腕でなら私に勝てると思って?」 「負けないわよ。恋もチャーハンも!」 それにしても炒めてる量が半端ではありません茶碗にしてそれは13杯は堅いでしょう いためてしまうのは米でなくそれはおそらくぼくの胃でしょう 「あ、あの…俺もうお腹一杯」 「「なんか言った?」」 「い、いえ…」 ねえさんぼくは大変です胃とか貞操とか財布の中身とか たった今匂いを嗅ぎつけた博麗の巫女とかルーミアとか@がもの凄い勢いでこちらに向かっています かゆ うま 「さぁ!」 「どっちが!」 「「美味しいの!?」」 頼んでない頼んでないよぼくそんな修羅場たのんでないよ 喉から出そうなその悲鳴をぐっと堪え目の前の二つの山脈を睨みつけますが涙で見えません これは嬉し涙と愛しさと切なさと糸井重里くじけそうな心をぐっと慰めあらためて涙を拭くと そこには「ダバダー」でおなじみのアルピニスト・野口健すらも泣いて許しを請うほどの超高層チャーハン 明らかにもう喫茶マウンテンのメニューなんて敵じゃない二人の熱意にぼくはもう声も出ません 「人形使いごとき、チャーハンでは私の腕に敵うわけないですよ? アンタもそう思うわね?」 「あんたの作ったチャーハンを食べるくらいなら、バーミヤンの冷凍チャーハンでも食べたほうがマシよ!」 「ムカッ……、言ったわね!?ほらアンタ!早く完食して甲乙つけて頂戴!」 「さっさと食べなさい!さあ!さあ!!さあ!!!」 ずいずいと顔を寄せてくる二人の怒り顔もまた可愛くて僕はおもわず…… その頬に一度ずつフレンチに口付けをするのですがそれが大きな間違いだったことにたすけてえーりん! 「なななな! なにすんのよぉおおお!」 「ちょ!?い……キヤァァァーーー!!」 頬を染めているのは照れか怒りかもうぼくにはわからないけどおっきしたちんちんが裁かれた 5スレ目 86 幽々子の恋心の真偽クエストフラグ その1 眠りというのは生物にとって重要な行為であり快楽さえ伴うものである。 故に寝ることを趣味とするものも少なくない、俺がその例である。 他にもスキマの埃くせぇ女とかもかなり寝まくってる。 だからだろうか、あの女とは初対面からかなり気が合った。 ともかく、布団の中で意識を落とすというのは俺にとって唯一の趣味なのである。 そんな幸福なる惰眠を貪りつくす予定であった俺は、いつも通り危機に直面している。 「ん……くー……んぅ……」 いつの間にか幽々子が布団の中に入って寝ています。 ここで問題なのは涎をだらしなく垂らしていることではありません。 えぇ、もちろん複数形で揺れる何かが無地の薄い浴衣から自己主張激しくこんにちはしていることであって。 あぁ、見えそうで見えねぇ。だがそれがいいってけーねとかが言ってた、たぶん。 もちろんコレを目にして寝付けるわけもなく。俺は貴重な惰眠の時間を失ってしまうわけです。 これで寝れるなんていう奴はいるわけがありません。見つけた瞬間に俺が殺しますから。 ともかく重要なのは抱き枕にされているとか寝言で俺の名前呼んでて可愛いなって所ではなく。 とても絶妙なタイミングで遭遇する愛しき妖夢なのである。 「……こ、来ない……な?」 「くー……すー……」 いつもならお約束のように飛び込んでくる彼女が今日は来ない。 俺はとりあえず息をつくとゆっくりと身を起した。 あぁ妖夢、俺が早くも言い訳と事後の機嫌を悪くしたお前への対応をシュミレートしたというのに。 いや、来ないなら来ないで凄く助かるけどね。 「……さて、どうしたものか」 このまま放置して別の部屋で寝てもいいのだが幽々子の手がしっかりと腕を掴んでらっしゃるので不可。 しかし、無防備に眠る姿を見ると寝るのが好きな俺にはどうも起すのが躊躇われた。 当然、俺が取る行動に選択肢は無いのだった。 掴まれていない方の手で幽々子の綺麗な髪を撫でる。 幽々子は眠りながら、ほんの少しだけ嬉しそうに寝息をたてている。 その無防備な寝姿は普段の優しい微笑みにも、時折見せる聡明さにも負けぬ程に魅力を感じさせた。 俺は知らぬうちに微笑みながら、落書きでもしてやろうかと子供のようなことを考えていた。 それも、何だか気分が良いので勘弁してやる。 俺はもう一度布団に転がると幽々子の隣で眠りへと落ちていく。 堕ちる意識の端で、唇に柔らかな感触が当ったような気がした。 ◇ 「……仲が、好いのですね」 低く唸るような、死を感じさせる声が目覚ましだった。 嫌に冴えた目で捉えるのは俺の愛しい妖夢さん。 あぁ、何故そんなに手入れの行き届いた刃物を抜身で持ってらっしゃるのさ。 何故そんなに素敵な風切音を鳴り響かせてらっしゃるのさ。 そして幽々子よ、あんたは何で着物の意味が無いほどに寝乱れてながらも俺を掴んでいるのさ。 あぁ、ごめんなさい、違うんです、俺は悪くないんです、きっとあれだアホ毛の神様が悪いんだよ全部。 「……貴方が私に云った“好き”とは、どうも私が捉えていた意味とは違うものだったのですね」 妖夢は呟きながら、俯く。表情は俺からは見えない。 ただ殺傷力の高そうな刃物を達人を感じさせる構えでこちらに向けている。 「ちが……誤解……だびゅっ!」 あぁ、なんて素敵な……ニチジョウ。 通信が途絶えました。再接続のパスワードを入力してください。 【ヒント:パスワードは幽々子の今日の下着の色】